お知らせ

2020年度 島津奨励賞受賞者決定

2020.12.11(金)

2020年度 島津奨励賞
(3名を選出)

大阪大学
産業科学研究所 教授

関谷(せきたに) (つよし)

東京大学
大学院薬学系研究科 准教授

花岡(はなおか) 健二郎(けんじろう)

東京大学
大学院総合文化研究科 准教授

加藤(かとう) 英明(ひであき)

受賞者には、表彰状・トロフィ・副賞100万円を贈呈
受賞者
大阪大学 産業科学研究所 教授 
関谷 毅 氏(43歳)
研究業績
極薄・極軽量の生体電位計測システムとシート型医療機器の開発
推薦者
島津科学技術振興財団 理事
受賞理由
有機材料を活用したフレキシブルエレクトロニクスの基礎材料・物性研究および応用研究を進めることで、極薄・極軽量の生体電位計測システムを開発し、世界初のシート型脳波計測装置【パッチ脳波センサ】の実用化を実現しました。開発したシート型脳波計は、薄く柔らかいため額への装着時の違和感がなく、自然な脳波を計測できることから、医療、ヘルスケアや、マーケティングなど広範な分野において利用されています。

関谷氏の島津奨励賞受賞については、大阪大学 産業科学研究所のHPでも紹介されています。
受賞者
東京大学 大学院 薬学系研究科 准教授 
花岡 健二郎 氏(43歳)
研究業績
新規蛍光母核をもつ実用的バイオイメージングプローブの創製
推薦者
過年度島津賞受賞者
受賞理由
独自の研究で生体組織の透過性が高く、自家蛍光も低い長波長蛍光を有する新規蛍光母核(TokyoMagenta,Si-rhodamine)の開発に成功しました。これら化合物は、代表的蛍光化合物フルオレセインと同等の安定性、化学修飾のし易さ、水溶液中での強蛍光を有し、フルオレセインを利用して行われた研究のほぼすべてにおいて利用可能で、生命メカニズムの解明に大きく貢献しました。これまでに自ら6つの蛍光試薬の市販化に成功していることからも有用性も極めて高い化合物といえます。

花岡氏の島津奨励賞受賞については、東京大学のHPでも紹介されています。
受賞者
東京大学 大学院 総合文化研究科 准教授 
加藤 英明 氏(34歳)
研究業績
イオン輸送型ロドプシンの構造基盤解明とその応用
推薦者
日本生物物理学会
受賞理由
光駆動性陽イオンチャネルChRを始めとする神経細胞の刺激を制御する、多数のイオン輸送型ロドプシンの分子機構を明らかにし、その応用として【活性化光波長】【輸送されるイオン種類】【チャネルの開閉速度】などを改変した様々な光遺伝学(光によって細胞の膜電位を操作・計測をする近年神経科学分野を中心として急速に発展している革新的技術)ツールを生み出しました。この研究成果は、光遺伝学ツール開発のブレークスルーの一つとなり、光遺伝学を発展させることに大きく貢献しました。

加藤氏の島津奨励賞受賞については、東京大学全学および教養学部のHPでも紹介されています。
島津奨励賞とは

2018年度新設の賞で、科学技術、主として科学計測に係る領域で、基礎的研究および応用・実用化研究において独創的成果をあげ、かつ、その研究の発展が期待される45歳以下の研究者を表彰します(毎年3名以下)。受賞者には賞状、トロフィ、および副賞100万円を贈呈します。