透過型回折格子

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Transmission Gratings

一般に、透過型回折格子は、図11に示すように回折格子の裏面に垂直に光を入射させて使います。 このときα= 0 なので、グレーティング方程式(8)式は、

 (19)

となります。
また、光が回折格子の溝斜面で屈折するため、スネルの法則Snell's law)より、

 (20)

が成り立ちます。ここでn は樹脂の屈折率で、θB はブレーズ角です。
上記(19)、(20)式よりブレーズ角θB は、

 (21)

となります。
このθB を(11)式に代入すると、効率よく取り出したい波長λに見合う反射型のリトロー配置のブレーズ波長λB(Litt)が求まります。
ただし、θBβ ≧ 90 °となる場合は回折光が取り出せません。
また、内部反射による迷光が生じることがありますので精密な分光には適しません。

図11 透過型回折格子

図11 透過型回折格子

参考文献

  • M.Born and E.Wolf :Principles of Optics(Pergamon Press,Oxford,1980 )p.401
  • 波岡 武:分光研究19(1970 )127.
  • M.C.Hutley :Diffraction Grating(Academic Press, London,1982 )
  • 吉原邦夫:物理光学(共立出版,1966 )p.107