アノマリー

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Anomalies

回折格子(Gratings:グレーティング)を用いてスペクトルを観測する場合、スペクトル強度が急激に変化することがあります。これはアノマリー(回折異常)と呼ばれます。この現象はS 偏光で顕著に表れます。
アノマリーは波長λで回折次数m' の光が、回折角β=±90 °になった場合(Passing-off の条件)に起こり、これはWoodのアノマリーと呼ばれています。アノマリーが起こる波長は以下の式で表わされます。

1.フラットフィールド ポリクロメータの場合(入射角固定)

 (14)

  • α : 入射角
  • m' : β =± 90 °になる次数
  • N : 溝本数

2.定偏角モノクロメータの場合

 (15)

  • m : 分光器の次数
  • m' : β =± 90 °になる次数
  • N : 溝本数
  • K : 偏角の半角

たとえば、+ 1 次回折光のスペクトルを観測する場合、m' =- 1、m' =+ 2 がPassing-off の条件を満たすとき、強いアノマリーが起こるので注意してください。重要視する波長の近くにアノマリーが生じる場合は、溝本数あるいはマウントを変更してアノマリーを避けるようにしてください。