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2016年12月2日 | プレスリリース 食品等に混入した細菌を亜種・株レベルで高精度に識別できる
「高精度細菌識別ソフトウェアStrain Solution Ver.2」を発売

島津製作所は、食品等に混入した細菌を亜種・株レベルで迅速・簡便・高精度に識別できる「AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトウェアStrain Solution Ver.2」を発売しました。
本ソフトウェアは、愛知県の産学官連携事業である「知の拠点あいち」重点研究プロジェクトの「食の安心・安全技術開発プロジェクト」(グループリーダー:学校法人名城大学農学部・田村廣人教授,2011年度~2015年度)で得られた研究成果を製品化したものです。2013年に発売したStrain Solutionから細菌の識別精度を高め、さらに使いやすく改良しました。
本ソフトウェアは、学校法人名城大学と国立研究開発法人産業技術総合研究所が開発したプロテオタイピング*1の一つの手法であるS10-GERMS法*2を用い、細菌の遺伝子の塩基配列情報と、質量分析計MALDI-TOF MSにて検出される細菌のタンパク質の分子量情報に基づき、細菌の識別を行います。そのため、その都度複雑な遺伝子解析を行うことなしに、遺伝子型の違いに基づく細菌の識別が可能です。
サンプル調製から測定、データベース検索による同定までがわずか3ステップで行えるAXIMA微生物同定システムと本ソフトウェアの組み合わせにより、食品工場などにおける汚染源の特定など、細菌の迅速・簡便・高精度な識別を支援します。

本製品の新機能

1. カスタマイズしやすいデータベース構築支援機能

ゲノム配列から得られるタンパク質のアミノ酸配列情報を取り込んで理論質量を自動計算する機能とマーカーピークの選定支援機能を追加し、お客様が識別したい細菌のマーカーピークを選定して登録し、データベースを構築する際の使い勝手を向上させました。

2. アルゴリズム改良による識別精度の向上

菌によっては、何らかの変異によって特定のマーカーピークが出現しないことがその菌種の特徴であるものがあります。このようなスペクトルパターンに対応すると共に、ノイズの影響を低減するピーク選択機能を開発し、識別精度を向上しました。

3. 解析結果を視覚的に理解できる新機能

従来外部ソフトウェアで処理していたクラスター解析機能およびデンドログラム表示機能*3を標準装備し、解析結果が視覚的に理解しやすくなりました。

4. 専用データベースを用意

腸管出血性大腸菌およびリステリアの主要な血清型識別が可能なマーカーピークを収載したデータベースをオプションとして用意しました。

*1 プロテオタイピング
質量分析技術を用いたタンパク質分析による微生物識別法。

*2 S10-GERMS法
MALDI-TOF MS により得られるリボソームタンパク質の分子量情報と遺伝子情報をリンクさせた微生物の分類・同定方法。約半数のリボソームタンパク質をコードしているS10-spc-alphaオペロンに着目することにより、ゲノム解読されていない菌種でも遺伝子情報とMALDI-TOF MSの分子量情報をリンクさせることを可能としました。

*3 クラスター解析機能およびデンドログラム表示機能
クラスター解析とは、対象とする個体をお互いの類似度に従ってグループに分類する手法。その解析結果をデンドログラム(樹形図)として表示することにより、どのようにグループが結合されているかの過程が視覚化され、直感的なアウトプットが得られます。

名   称 AXIMA微生物同定システム対応高精度細菌識別ソフトウェアStrain Solution Ver.2
価   格 340 万円~(税別)

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