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2016年11月1日 | プレスリリース 1台のシステムで液体クロマトグラフと超臨界流体クロマトグラフによる
測定が可能な「Nexera UC/s」を発売
- 装置の導入コストを抑え分析の作業効率を大幅に改善 -

Nexera UC/s (SFC/UHPLC切換システム)

Nexera UC/s (SFC/UHPLC切換システム)

島津製作所は、当社の主力製品である液体クロマトグラフ(LC)と超臨界流体クロマトグラフ(SFC)が1台のシステムで使用できる「Nexera UC/s(ネクセラ ユーシーエス)」システムを発売します。SFCはLCと比べて分析時間を約1/3に短縮できるため、分析の作業効率を大幅に改善できます。また、既設のLCからNexera UC/sにアップグレードも可能で、新規に導入する場合と比べ装置導入コストを約1/2に抑えることができます。

液体クロマトグラフは、薬の副作用に影響がある光学異性体の分析や、食品中の残留農薬や栄養・機能性成分の分析など、創薬、食品などの分野で幅広く使われていますが、類似した性質をもつ化合物が混在している成分を正確に測定するには多大な時間を要する場合があります。
超臨界流体クロマトグラフは、液体とガスの両方の性質を持つ“超臨界流体”の二酸化炭素を用いて各成分の分離や含量測定を短時間で行えるシステムで、性質が類似した構造異性体や夾雑物質との分離改善が期待さるとともに、有害な有機溶媒の使用量を低減することも可能です。このような利点を有する超臨界流体クロマトグラフと液体クロマトグラフの両方を1台で実行可能なシステムを用いることで、従来のLC分析も互換性を保ったまま行いつつ、新しい分析技術である超臨界流体クロマトグラフにて作業効率改善が可能となります。

製品の特長

1. 異なる2つの分離モードでの分離検討が容易

同じ試料をLCとSFCの両方の分離モードを持つNexera UC/sで測定することで、LCでは分離が難しかった成分でもSFCの超臨界流体の二酸化炭素を用いることで分離向上が期待でき、新薬開発における光学異性体や食品中の栄養・機能性成分などの測定において分離条件検討の効率化が図れます。また、超臨界流体の二酸化炭素を用いて試料中の目的成分のみを抽出する超臨界流体抽出(SFE)を組み合わせることで、試料の前処理操作の簡便化も同時に図れます。

2. ラボ設置スペースと装置導入コストの低減

Nexera UC/sは2つの分離モードを1システムで実現しているため、それぞれの専用システムの設置面積に比べて、省スペース化を実現します。また既存の超高速液体クロマトグラフNexera X2システムをNexera UC/sにアップグレードする新発売のキットを用いることが可能で、新規に導入する場合と比べ装置導入コストを約1/2に抑えることができます。

超臨界流体を利用した分析装置であるNexera UCは、科学技術振興機構の事業で大阪大学、宮崎県総合農業試験場、神戸大との共同開発により、2015年1月の発売以降、画期的な装置として国内外で注目を集める一方、日本国内ではシステム導入に際して、二酸化炭素に圧力をかけて超臨界流体へ変化させる行為が高圧ガスの製造行為と判断されるため、Nexera UCの導入には地方自治体に高圧ガス製造設備としての許可申請・届出が必要となり、手続きに時間と労力を要するという課題がありました。

このたび、2016年11月1日の高圧ガス保安法施行令の一部改正により、超臨界流体を用いたシステムに対しては少量(150L以下)の高圧ガスを利用するもののうち、リスクの小さな製品として法の適用対象から除外となり、申請書類の整備が免除され、通常の液体クロマトグラフと同程度の分析技術スキルで使用できるようになりました。今回の施行令改正によりNexera UCの市場がさらに拡大する見込みで、製薬、食品のみならず、官庁大学や環境など幅広い分野での導入・活用が期待されます。また、既存の液体クロマトグラフから超臨界流体クロマトグラフとの併用システムへのアップグレードが可能な新Nexera UC/sシステムの導入により、お客様は従来の分析と超臨界流体を用いた分析が1台のシステムで実行でき、安全かつ導入コストを抑えたシステムに進化させることができます。

名   称 Nexera UC/s (SFC/UHPLC切換システム)
価   格 標準Nexera X2システム構成からのアップグレード 860万円~(税別)
新規導入 1,800万円~(税別)

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