ニュース

報道関係の皆様からのお問い合わせはこちら

掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。

2016年8月26日 | プレスリリース 中毒原因物質の迅速スクリーニングを実現する
「Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース」を発売

島津製作所は、トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS/MS)用の「Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース(Quick-DB Forensic)」を8月26日に発売します。本製品は、名古屋大学大学院医学系研究科法医・生命倫理学(名古屋市昭和区) 財津桂准教授および草野麻衣子特任助教の協力を得て開発しました。
本データベースには、日本国内で中毒事例の多い薬毒物68成分について、最適な前処理方法、分析条件(GC/MS/MS測定条件、検量線)およびデータ解析条件など薬毒物分析に必要なあらゆる工程の情報を全て収録しており、血液中に含まれる薬毒物の微量定量のトータルソリューションを提供します。

開発の背景

検死目的の薬毒物分析を行う大学法医学教室や中毒の原因物質を迅速に特定する必要がある救命救急病院では、分析の熟練者が不足しているという課題を抱えており、経験の少ない方でも前処理から分析、データ解析に至る一連の工程を簡単に行え、かつ一定のレベルで最終結果をアウトプットできるシステムが求められています。また、薬毒物の定量に必要な多数の標準品を購入し、法規制に則った管理をするコストと労力も課題となっています。
これらのニーズに対応するため「Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース(Quick-DB Forensic)」では、名古屋大学大学院医学系研究科法医・生命倫理学が持つこれまでの分析技術や前処理ノウハウをデータベースに反映することにより、分析に熟練していない方でも、標準試料を必要とせずに簡便に精度の高い分析結果を得る事が可能になります(スタンダードレス分析)。

本システムの特長

1. 薬毒物分析のトータルソリューションを提供

中毒事例の多い薬毒物68成分について前処理、分析、データ解析の情報が登録されており、当社のGCMS-TQシリーズと組み合わせる事により薬毒物分析のトータルソリューションを提供します。前処理には、「QuEChERS簡易前処理法」を採用しており、分析に熟練していない方でも簡単に前処理を行う事ができます。データベースには、最適化されたMRMトランジションなどの分析条件だけでなく、保持指標や検量線情報などのデータ解析条件が登録されており、自動メソッド作成機能(Smart MRM)により、簡単に分析メソッドを作成することができます。

2. 標準試料を用いないスタンダードレス分析を実現

標準試料を用いない簡易定量の定量精度を向上させるには、内部標準の選択と前処理での回収率を考慮する必要があります。本データベースでは、登録化合物と同一の挙動を示す重水素ラベル化された薬毒物6種類を内部標準として利用しています。また、標準試料を添加した全血試料を前処理して作成した検量線情報は、定量精度に大きく影響を与えるマトリックスによる干渉や前処理の回収率などの定量誤差を低減させることにより、スタンダードレスで精度の高い分析結果を得ることができます。

3. 自動でブランク注入するSmart Scheduling機能を搭載

検査試料に対象化合物が高濃度で検出された場合、システム内のキャリーオーバーを原因として、次の検査試料で擬陽性が疑われる場合があります。その場合、検査試料を再度測定することにより確認を行いますが、試料量が少ない場合には再度前処理を行う必要があり、作業効率が著しく低下します。本データベースには、検査試料に対象化合物が規定の濃度以上で検出された場合に、自動でソルベントブランク測定を行う「Smart Scheduling」を搭載しており、キャリーオーバーを原因とする擬陽性のリスクを防ぐことができます。

Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース

Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース

名   称 Quick-DB GC/MS/MS薬毒物データベース (Quick-DB Forensic)
価   格 70万円~(税別、データベースのみの価格)

詳しい製品説明についてはこちら