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2014年10月22日 | プレスリリース 高精度なプラスチックの純度検査を簡単に 「樹脂識別装置IRPF-100」を発売
- 黒色などの濃色樹脂の識別も可能 -

樹脂識別装置IRPF-100

樹脂識別装置IRPF-100

島津製作所は、三菱電機株式会社と共同で開発した「リサイクルプラスチック高精度素材識別技術」*の成果をもとに、プラスチックの種類を99%以上の高精度で瞬時に識別することが可能な樹脂識別装置IRPF-100を、10月22日に発売します。また、本製品を「IPF Japan 2014 国際プラスチックフェア」(10月28日~11月1日、幕張メッセ)に出展します。

循環型社会の実現のために、使用済み製品からプラスチックを回収して再利用するマテリアルリサイクルが求められていますが、例えば家電製品においては、手解体で回収できる単一素材からなるプラスチックは全体の一割にも満たず、使用済み製品を破砕して得られる混合プラスチック破砕片(プラスチックフレーク)から高純度な単一素材プラスチックを選別回収することが非常に重要です。そこで選別回収したプラスチックフレークの品質管理のために、リサイクルの後工程で純度検査が行われています。しかしながら従来の純度検査は手作業に頼っており、効率性や繰り返し検査精度に課題がありました。

そこで当社は、フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いて中赤外光をプラスチックフレークに照射してその反射光を解析することで、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)の3つのプラスチックを99%以上の高精度で識別・選別できる本装置を開発しました。また、従来から用いられている近赤外光による識別では難しかった黒色などの濃色プラスチックの識別も可能です。さらにプラスチックフレークを識別位置に搬送するところから、識別したプラスチックフレークを種類別に高速に仕分けするまでの一連の作業をすべて自動で行います。

本装置により、従来手作業で行っていた純度検査を自動化し、高精度・短時間で純度を測定することができますので、作業の効率化、混合プラスチックフレークから単一素材プラスチックを選別回収する技術の高度化、使用済みプラスチック再利用率の向上に貢献します。

当社は、本製品をまずは特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)により、過去に生産したエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機を引き取り、定められたリサイクル基準を達成することが義務付けられている家電業界向けに投入します。
さらに、本装置の樹脂識別技術を応用して、使用済自動車の再資源化等に関する法律(自動車リサイクル法)により同じくリサイクル義務を負う自動車業界、その他の業界での様々な用途に向けて展開していくことで、循環型社会の構築に貢献していきます。

  • *経済産業省平成23年度産業技術実用化開発事業費補助金(資源循環実証事業(プラスチックの高度素材識別技術及びリサイクル素材化技術))を受けて実施しました。

本製品の特長

1. プラスチックの種類を高精度に識別

本装置では近赤外光より波長の長い中赤外光を用いて測定するため、着色剤や添加剤の影響を受けず、黒色などの濃色も含むプラスチックの種類を高速・高精度に識別することが可能です。また、プラスチックフレークの形状の違いに影響されにくい光学系や、高感度で反射光を測定できる検出器の採用に加え、同一フレーク内の反射光を1フレークあたり5~15回測定して総合的にプラスチックの種類を識別するアルゴリズムを開発したことにより、高精度識別を実現しました。
また、プラスチックフレークに照射した中赤外光の反射を用いた測定なので、非接触で識別が可能で、対象の破壊や変質も有りません。

2. プラスチックフレークを自動搬送・連続識別

サイズや形状の異なるプラスチックフレークを円盤状のテーブル上に整列して識別位置に自動搬送することで連続識別できます。さらに識別したプラスチックフレークを識別結果に応じて自動選別することで99%以上の精度で選別回収することができます。

3. 高スループット

形状やサイズによるものの、プラスチックフレーク1個当たり約0.5秒で識別が可能です。また、表面の状態にもよりますが、縦横5~15mm、厚さ1~2mmの大きさのプラスチックフレークの測定が可能です。

名  称 樹脂識別装置IRPF-100
価  格 18,500,000円(税抜)
販売計画 5台(発売から1年間)