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2014年8月27日 | プレスリリース 1μLの微量血液から直接遺伝子型の判定が可能
遺伝子型判定システム「GTS-7000」を発売
- 投薬治療における個別化医療の研究に貢献 -

遺伝子型判定システム「GTS-7000」(研究用)、試薬キット

島津製作所は、遺伝子と薬効、疾患の関連性を研究する際に行う遺伝子型の判定を、微量の血液から迅速に行うことができる遺伝子型判定システム「GTS-7000」(研究用)を発売しました。

遺伝子は野生型と変異型に大別され、両親からどちらを受け継ぐかにより、子供は、野生型/野生型、野生型/変異型、変異型/変異型の3つのタイプの遺伝子型のいずれかを持ちます。医薬品の効き具合や疾患のかかりやすさに関与する遺伝子が次々と報告されていますが、遺伝子型によってその程度が異なるため、あらかじめいずれの遺伝子型であるのか確認することで、例えば、より副作用が少なく、効果の高い医薬品を投薬前に選択できるようになることが期待されています。このように、近年では、遺伝子型に基づき、最適な医薬品の選択や投与量の調節、発症の予防をそれぞれの人に合わせて行う個別化医療の臨床研究が進んでおり、対象となる患者の数や遺伝子の数も増加しています。また、複数の遺伝子を組み合わせることや新規遺伝子を追加して判定することも必要となるため、様々な応用にも柔軟に対応できるシステムを導入し、自分たちのラボで遺伝子型判定を行いたいというニーズが高まっています。このような背景の下、当社が得意とする生物材料から直接PCRを行える試薬技術と分析機器を組み合わせ、簡単な操作で迅速に多検体の遺伝子型判定を可能にする本システムを開発しました。

遺伝子型判定システム「GTS-7000」は、最大96検体を一度に分析できる高速サーマルサイクラーと遺伝子型判定に特化した解析ソフトウェア、確認したい遺伝子をユーザーが設定できる試薬キットから構成されます。遺伝子型は、専用解析ソフトウェアによって自動で判定され、96検体分の分析データと遺伝子型が1画面内に個別表示されるため、ひと目で結果の確認が行えます。試薬は、当社独自の血液直接PCR技術を応用しており、血液からのDNA精製作業が必要な従来法と比較し、装置にかけるまでに要する作業時間を30分から5分程度に短縮します。また、分析に必要な血液量はわずか1μLと微量であるため、乳幼児や高齢者のように、通常の採血が難しい患者に与える負担も低減できます。各人に適切な治療を行うことを目的とする個別化医療の研究現場において、多検体の遺伝子型も、迅速かつ容易な判定を実現します。

今後は、医薬品の効果や投薬量予測を事前に行うための薬物代謝酵素の遺伝子型判定に用いる検査キットのラインナップ拡充を図ります。また、当社の質量分析装置を利用した、投薬量を最適に管理するための高感度体内濃度モニタリング法と連携し、投薬治療に必要な診療情報を統合的に管理できる環境を整えることで、人々の健康や個別化医療の分野に貢献していきます。

  • ※PCR:ポリメラーゼ連鎖反応。DNAの特定の領域を選択的に増幅させる方法。

新製品の特長

1. 煩雑な操作の必要がなく、血液(全血)から直接遺伝子型の測定が可能

分析に必要な血液は1µLと微量で、試薬キットに含まれる溶解液と混合し、5分間室温で静置するだけで装置にかけられます。従来法では、血液からDNAを精製する作業に30分程度の時間を要していましたが、当社独自の技術によって、多検体処理時の作業者の負荷軽減や安全性の向上に加えて、作業時間の短縮を実現します。

2. 専用解析ソフトウェアにより、多検体処理時の結果もひと目で確認が可能

遺伝子型判定に特化したソフトウェアにより、全ての検体の判定結果が1画面内に表示されます。分析結果から得られる蛍光強度のデータと、それに基づく自動判定結果を個別に表示するため、多検体の場合でも、型判定結果の確認を容易にします。また、結果をまとめて印刷することも可能です。

名   称 遺伝子型判定システム「GTS-7000」(研究用)
価   格 6,115,200円
(PC別、解析ソフトウェア・試薬キット測定48回分を含む、税別)

試薬キット

名   称 血液直接遺伝子型判定キット、ユニバーサル
価   格 115,200円(測定回数48回、税別)

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