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2014年7月4日 | プレスリリース 未来のラボ環境を提案する先進的な高速液体クロマトグラフ
一体型高速液体クロマトグラフ i-Series
「Nexera-i」「Prominence-i」を発売
- PCレスラボを実現し、オペレーターをラボから解放 -

i-Series「Nexera-i」

i-Series「Nexera-i」

島津製作所は、分析作業の生産性を飛躍的に高め、分析装置の制御や測定結果の確認に用いるPCをラボに置かない環境(PCレスラボ)を提案する一体型高速液体クロマトグラフ「i-Series」を7月4日に発売しました。i-Seriesのラインナップとして、超高速・高分離分析に対応した「Nexera-i」と汎用分析から高速分析に対応した「Prominence-i」を用意しました。

i-Seriesは、新機能であるICM(Interactive Communication Mode)やスマートフォンなどのスマートデバイスからの装置制御により、PCレスの分析ラボを実現することで、分析装置の全く新しい操作環境を提案する一体型HPLC(高速液体クロマトグラフ)です。

本製品は、HPLCに求められる性能を飛躍的に向上させ、幅広い分析用途において高い信頼性を提供します。本体前面に配置されたカラー液晶タッチパネルや、一体型HPLCならではのシンプルな装置構成によって、誰でも簡単に分析を行うことができる操作環境を実現します。さらに、分析業務の更なる効率化のため、装置の起動から分析、シャットダウンまでの一連の操作の完全自動化に加え、複数の分析者がいつでも試料をセットすることができるダイレクトアクセス機能を有しています。従来機や他社装置などの既存システムからi-Seriesへの更新を行う際には、分析メソッドのスムーズかつ容易な移行が可能です。

以上のように、i-Seriesは、「1) PCレス環境の実現、2) 信頼性の追求、3) 使いやすさの追求、4) 業務効率を高めるスマートな提案」をコンセプトとした全く新しい一体型HPLCです。

当社は、i-Seriesを通じ、医薬・化学・食品・環境等の幅広い分野におけるお客様の研究開発や各種規格試験、品質管理業務を支援し、国内外での高速液体クロマトグラフの更なるシェア拡大を目指します。

  • ※「i-Series」の「i」は、更なる高度化を目指す「Innovative」と未来を取り入れる「Intuitive」と「Intelligent」の頭文字から取っており、新世代のLCとして業界標準となることを目指すという意味を込めています。

開発の背景

分析装置が設置されているラボと日常業務を行う居室は、通常離れた別室となっており、分析者はこの両室間を行き来しながら業務を行う必要がありました。i-Seriesは、ラボにいなくても装置の制御や分析のモニタを可能とするPCレス環境を実現することで、業務を行う分析者をラボから解放し、作業効率を飛躍的に向上させることを目指しました。また、HPLC分析の信頼性確保において重要となる基本性能の向上や、操作性の追求、自動化への対応などは、これまで多くのHPLCユーザーに望まれており、i-Seriesはこれらのニーズを装置へ反映させることに努めました。
本製品のように、全ての構成要素を内蔵した一体型HPLCは、各構成要素が独立したユニットとなるモジュール型のHPLCと比べ、サイズがコンパクトとなり、分析処理の定型化や簡易化に適しています。i-Seriesは、ルーチン分析から研究開発まで、幅広い分野での多様な用途に対応することを目的とし、あらゆるエッセンスをコンパクトなボディに凝縮した先進的な一体型HPLCです。

新製品の特長

1. PCレスラボによる生産性の向上 (Innovative)

有機溶媒ガスなどの環境下が多いラボ中でのパソコンによる煩雑な分析操作の必要をなくすために、試料のセットから分析開始までに必要な最小限の作業を装置側で行い、制御用ソフトウェアLabSolutionsと連動して分析の開始が行えるICM(Interactive Communication Mode)を搭載したことで、ラボにパソコンがない近未来環境を提案します。また、専用ソフトウェアを必要とせずに、スマートフォン等のスマートデバイスから装置の状況やクロマトグラムの遠隔モニタリングができ、分析の開始操作も可能です。例えば、高活性医薬品の製造工程で使用されるドラフトチャンバー内に設置された装置の操作など、操作環境に左右されない遠隔モニタによってお客様をサポートします。

2. 信頼性と安全性の追求(Innovative) - ベースライン変動を1/20に抑えた高安定性 -

検出器の光学系とフローセルの二重温度調節機能は、ラボの環境に依存しない安定した分析を可能にします。室温変化の影響を受けやすい移動相を用いた測定でも安定したベースラインが得られ、同クラスのHPLCと比較してベースラインの変動を約1/20に抑えました。また、i-Seriesは、煩雑な試料の前処理操作の手間を省くために、高濃度試料を希釈操作なしで直接注入できるように試料注入精度も向上させました。1 μL以下の極微量注入でも繰り返し注入精度1%以下という高い精度の分析を実現します。さらに、お客様の生産性向上のため、装置動作時間の高速化を行い、分析サイクル時間を当社従来機の約1/2に短縮しました。これにより、製薬業界などで広く使用されている96穴のサンプルプレート4枚(384検体)の連続測定において47分以上の時間短縮が可能です。

3. 誰でも簡単に分析可能 (Intuitive)

装置本体の前面に7インチワイドカラー液晶タッチパネルを配置し、流路図を模したアイコンを用いたユーザーインタフェースを採用して、機器に不慣れな分析者でも直感的に操作することを可能にしました。タッチパネルでは、分析中のクロマトグラムのリアルタイム表示と共に、カラムの温度やポンプ圧力など、必要な装置状態の情報が一目で確認できます。また、装置のメンテナンス作業を省力化して機器管理者の負担を軽減するために、消耗品の使用状況の確認(システムチェック)や部品交換作業用のナビゲーション機能を搭載しました。さらに、LabSolutionsの画面デザインも装置のタッチパネルと統一したことで、使用者の習熟度に依らない直感的な操作を可能にしました。

4. 業務効率を高めるスマートな提案 (Intelligent) - 従来比95%減の省エネと操作の完全自動化 -

分析者の作業を軽減するために、ルーチンの分析業務の自動化を進めました。定型分析をLabSolutionsの注入シークエンス(バッチ)に登録することで、装置の起動から分析の準備、試料の測定、結果レポートの出力といった一連の操作を全て自動的に行うことができます。さらに、自動シャットダウン機能を改良したことで、装置の待機電力を当社従来機比で95%以上削減し、環境負荷低減に貢献します。また、i-Seriesは、装置導入後の速やかな業務の立ち上げを可能にするためにシステム容量を最適化しており、当社従来機や他社製HPLCで作成された既存の分析メソッドの移管作業がスムーズに行えます。

名   称 一体型高速液体クロマトグラフ i-Series 「Nexera-i」/「Prominence-i」
価   格 Nexera-i 540万円~(税別)
Prominence-i 460万円~(税別)

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