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2014年6月17日 | プレスリリース 島津製作所が米国ワシントン大学医学部MacCoss Labと協業
高速高感度LC/MS/MSと「Skyline」ソフトウェアのシステムにより
臨床分野における定量プロテオミクス効率を大幅アップ

島津製作所は、米国ワシントン大学医学部MacCoss Labが開発する定量プロテオミクス用ソフトウェア「Skyline」最新バージョンから、当社超高速トリプル四重極型LC/MS/MS「LCMS-8050」の同ソフトへの対応を開始しました。バイオマーカー探索や検証、バイオ医薬品の研究開発、生化学的アプリケーションのクリニカルへの展開など、臨床分野におけるタンパク質解析(プロテオミクス)の様々な場面でLCMS-8050の活用が可能になります。

疾患に関連するターゲットタンパク質の存在量は極めて少なく、これらの検出・定量のために、超高感度分析が可能なトリプル四重極型LC/MS/MSのMRMという測定法の活用が進んでいます。MRMはバックグラウンドのノイズを低減し夾雑成分の影響を取り除いた分析が可能ですが、定量タンパク質のアプリケーションでは、メソッド開発と最適化に多大な労力を必要とするという課題がありました。Skylineソフトウェアを用いることにより、メソッド開発と最適化の労力を1/10以下に軽減することが可能です。

当社LCMS-8050は超高速分析とクラス最高の超高感度分析を両立させ、高速・多成分一斉分析に威力を発揮する装置です。LCMS-8050のフロントLCとして当社超高速HPLC「Nexera」を用いることで、Skylineを用いた標準的な測定では6回に分けてデータ測定の必要がある分析を1回の試料注入で最適化することができます。SkylineとLCMS-8050、Nexeraを組み合わせることにより、定量プロテオミクスのスループットを大幅に向上させることが可能になります。

ワシントン大学医学部のSkylineソフトウェアプロジェクトマネージャ、Brendan MacLeanは次のように語ります。「島津製作所が非常に限られた時間の中でSkylineサポートを完了させたのは、注目すべき成果と考えています」
ワシントン大学医学部教授のDr. Michael MacCossは次のように語っています。「Skylineは、定量プロテオミクス分野のコミュニティの協力で成り立っています。定量プロテオミクスを活用するためには、測定メソッドと結果を、分析機器メーカー、モデルによらず共有できることが大切です。島津の高感度トリプル四重極型LC/MS/MSをSkyline対応モデルに加えることで、定量プロテオミクスを、さらに多くの人が使えるようになると期待しています」

島津製作所分析計測事業部副事業部長の御石浩三は、次のように語ります。「クリニカル分野で拡大する定量プロテオミクス市場に参入するに際し、専用ソフトウェアとしてゴールドスタンダードとなっているSkylineチームとの協業は、当社の取り組みを力強く加速するものと期待します。当社が現在進める国内外での共同研究を含め、顧客ニーズに基づくトータルソリューションの開発・提供をさらに強化し、クリニカル分野での貢献を高めていきたいと考えています」

Skylineの対応によって当社主力製品であるLC/MS/MSを定量プロテオミクス市場へ投入し、当社が新中期経営計画において新事業戦略として掲げる分子診断事業の積極的な推進を図ります。