ニュース

報道関係の皆様からのお問い合わせはこちら

掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。

2013年9月2日 | プレスリリース 超高速液体クロマトグラフNexera XRを発売
- 優れた基本性能と拡張性を併せ持つ新しいUHPLCシリーズ -

島津製作所は、医薬品中の微量不純物や、食品中の微量残留農薬などを確実に分離、かつ高感度での検出が可能な超高速液体クロマトグラフNexera XRを発売しました。
本製品は9月4日から幕張メッセにて開催されるJASIS 2013に出展いたします。

開発の背景

医薬品や食品の原材料中に含まれる混入物や微量不純物の分析、食の安全に関わる残留農薬の評価を行う研究開発部門、品質管理部門、受託分析および公的検査機関などにおいて、極微量化合物を高分離、かつ高感度で検出できる装置性能に加えて、更なる分析業務の効率化に対する要求が増え、これらの両立を可能にする超高速液体クロマトグラフ(UHPLC※1)が求められています。
当社は、UHPLC市場に対して世界最高耐圧130MPaの優れた基本性能を持つNexera X2を2012年11月にリリースしていますが、近年のコアシェル型カラムの普及など、カラム技術の進歩に合わせて、拡張性や操作性の向上を目的とした新たなNexeraシリーズとしてNexera XRを開発いたしました。
Nexera XRは当社超高速液体クロマトグラフUFLC※2XRの持つ精度の高い保持時間再現性や注入量再現性、高速注入や低キャリーオーバー性能などを継承し、1台のポンプで最大4種類の移動相による低圧グラジェント送液や、極微量成分の高感度分析を可能にするフォトダイオードアレイ検出器SPD-M30Aに対応した製品であり、様々な用途に合わせた分析システムが構築できる新しいUHPLCシリーズです。

  • ※1 UHPLC: Ultra High Performance Liquid Chromatographyの略
  • ※2 UFLC: Ultra Fast Liquid Chromatography の略

本製品の特長

本製品の特長は下記の通りです。

(1)優れた再現性や基本性能で信頼性の高いデータを提供

Nexera XRは高分離能カラムShimpack XR-ODSIIシリーズとの組み合わせにより、通常のLC(液体クロマトグラフ)と比較して2倍の高分離能分析と、分析時間4分の1という高速分析の両立を実現した超高速分析用高速液体クロマトグラフです。優れた注入量再現性および保持時間再現性と、長期間安定した分析を可能にする消耗品の耐久性により分析業務の効率化を支援します。またNexera XRのオートサンプラは最速10秒で試料注入が可能で、多検体分析における分析時間を短縮します。最大2液のリンス液を用いたサンプリングニードルの洗浄機構による低キャリーオーバー性能と合わせ、高感度分析を行なう高速液体クロマトグラフ質量分析計LC/MS(/MS)のフロントエンドLCとして最適な分析環境を提供します。

(2)分析条件の開発システムへの拡張が可能

最大16種類の幅広い移動相溶媒の選択が可能なシステム(XR Quaternaryシステム)の構築が可能です。さらに網羅的メソッド探索システム「Nexera Method Scouting」に拡張することで最大96種類の網羅的な分析条件最適化プロセスを自動化することができます。また一連のプロセスは専用ソフトウェア「Method Scouting Solution」を用いることにより、分析条件メソッドの設定とスケジュール作成を自動化でき、条件設定操作の省力化が図れるとともに、分析条件開発に要する時間を大幅に短縮します。

(3)微量化合物の高感度検出が可能なSPD-M30Aに対応

光路長85mmのHS-Cell※3を用いたフォトダイオードアレイ検出器SPD-M30Aに対応しており、従来の分析では検出が難しかった極微量成分の分析に威力を発揮します。また、LCシステムの装置制御やデータ解析を行うソフトウェアLabSolutionsとの組み合わせにより、島津独自のスペクトル解析技術を用いた未分離ピークを単一成分ピークとして検出し定量精度を向上させるi-PDeA※4機能、および高濃度領域のダイナミックレンジを拡張することにより、希釈操作なしに1回の試料注入で高濃度成分と極微量成分の同時定量を可能にするi-DReC※5機能が利用できます。

  • ※3 HS-Cell : High Sensitivity Cell の略。SPD-M30A用の高感度フローセル
  • ※4 i-PDeA : Intelligent Peak Deconvolution Analysisの略
  • ※5 i-DReC : Intelligent Dynamic Range Extension Calculatorの略

Nexera XRは、優れた再現性や拡張性を備えた超高速分析に最適なシステムであるとともに、LC/MS(MS)のフロントエンドLCとして、また通常の汎用分析用システムとしても使用することができるNexeraシリーズの新しいスタンダードHPLC※6です。製薬、食品、化学業界などのメソッド開発部門や品質管理門はもちろん、多検体の高速処理が求められるクリニカル分野や公的検査機関など、幅広い分野での利用が期待されます。超高速液体クロマトグラフの需要は世界的に拡大しており、現在HPLC全体の15 %を超える比率※7になっています。当社はNexera XRを市場投入することにより、ユーザーの分析業務の飛躍的な効率化と操作性の向上を実現することで、国内外における UHPLC市場での一層のシェア拡大を目指します。

  • ※6 HPLC: High Performance Liquid Chromatographyの略(液体クロマトグラフの一般的総称)
  • ※7 当社調べ
名  称 Nexera XRシステム
価  格 658万円~(標準システム構成、ワークステーション込み、税別)
販売計画 600システム(当初1年間、国内外)

詳しい製品説明についてはこちら