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2013年8月28日 | プレスリリース 世界最高水準のMS/MS分解能を実現した
マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計
MALDI-7090を開発

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計 MALDI-7090

マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計 MALDI-7090

島津製作所は、MALDIタンデムTOFタイプとして世界最高水準の質量分析計「MALDI-7090」の販売を開始します。本製品は、MALDI型質量分析計として世界で最も広く使われているタンデム飛行時間型質量分析計です。このタイプの質量分析計として、当社ではこれまでAXIMAシリーズをラインアップしてきましたが、大幅な設計変更と新技術の導入により、これまでにない分析スピードと世界最高水準のMS/MS分解能を達成しました。
本装置は、従来機種で評価を得ていた高エネルギーCID機能を引き継いでおり、ペプチド・タンパク質、脂質などの生体高分子から、各種合成高分子化合物などの構造解析に対応します。さらにはマルチユーザーアクセスや最大10枚のMALDIプレートがセットできるマルチプレートに対応した新設計プラットフォーム(ソフトウエア)により、簡便でハイスループットな分析を実現するなど、従来のMALDI型質量分析計とは大きく異なる性能・機能を持った装置です。
近年では、プロテオーム解析の技術をベースとしたバイオ医薬品開発が急速に拡大しており、膨大な数のタンパク質試料を詳細にかつ素早く分析・解析することが求められています。もちろん、タンパク質や脂質などに関する従来の基礎研究においても、より高い分析スループットやデータ精度が求められています。本製品はこれらの要望に応えることのできる高性能MALDI タンデムTOF質量分析計です。医薬品開発や受託分析を行う製薬関連企業、材料開発などを行っている石油・化学関連企業や大学、研究機関等での活用が見込まれます。

本製品の特長

1. 革新的なイオン源デザインにより超高速測定を実現

AXIMAシリーズに搭載していたN2ガスレーザー(最大繰返し周波数:50 Hz)に替り、本製品では、MALDI型装置として世界最高速となる最大繰返し周波数2 kHzの固体レーザー(波長:355 nm、 繰返し周波数:1~2,000 Hz可変)を採用しました。このレーザーの採用により、最大2 kHzの超高速MS、MS/MSが可能となり、当社比でおよそ十数倍となる測定時間の大幅な短縮を実現しました。
また、レーザーの照射径を10~100 µm以上まで自由に変更できるので、通常のMALDIプレートを用いたサンプルスポットの測定から高解像度のMALDI MSイメージング、マルチプレートによる自動分析まで、幅広く超高速な分析や解析が可能です。

2. 高分解能MS/MS Hyper MS2 TM により信頼性の高い解析が可能に

新開発メカニズムASDF(Axial Spatial Distribution Focusing)により、世界最高水準の高分解能(10,000 FWHM)、高精度(50 ppm)のMS/MSを実現しました。この機能により、質量が近似したフラグメントイオンでも明確に識別できるため、例えば、ペプチド・タンパク質の配列解析においてより信頼性の高い結果を得ることが出来ます。

3. High Energy CIDによる正確な構造情報の取得

AXIMA Performance の機能を継承し、プリカーサーイオンの減速や二次加速を行うことなく、MALDIタンデムTOF最高クラスの20 keVという高い衝突エネルギーを用いたHigh Energy CIDによるMS/MSを実現しています。ASDFメカニズムとの組み合わせにより、多様な測定対象分子の構造情報をより多く、かつ正確に取得することが可能となります。ペプチド・タンパク質、脂質などの生体高分子から、各種合成高分子化合物などの多様な化合物の構造解析に対応します。

名   称 マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計 MALDI-7090
価   格 100,000,000円(税別)
年間販売目標 10台(日本国内)

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