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2013年6月7日 | プレスリリース 脂質メディエーター130成分の一斉分析を可能にする
「LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター」を発売
- 生活習慣病や免疫疾患の研究に貢献 -

島津製作所は、東京大学大学院医学系研究科リピドミクス社会連携講座との共同研究の成果として、このたび、「LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター」を発売します。本製品は、脂質メディエーター(生理活性をもつ脂質の総称)関連物質130成分を当社トリプル四重極型高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)によって一斉分析することを可能にした製品です。本メソッドパッケージの使用により、分離条件の検討、MRMの最適化、測定パラメータの設定といった測定の際の複雑な条件検討が一切不要になり、メソッド開発の大幅な時間短縮を実現します。また測定結果は同社会連携講座で使用されている前処理プロトコルに合わせてバリデーションを行っており、本メソッドパッケージによって様々な生体サンプルでの脂質メディエータープロファイリングの前処理から分析・解析までのトータルソリューションを提供します。
本メソッドパッケージで開発した一斉分析法による網羅的な脂質メディエーターの検出手法は、製薬メーカー、ライフサイエンス関連の研究機関および大学などにおける疾患メカニズムの研究やバイオマーカー探索などの医学研究に役立つものと考えられます。

開発の背景

脂質メディエーターは生体内で産生され、発熱や炎症、免疫系細胞の活性化など、多様な生理機能を担っています。様々な疾患との関連性が指摘されており、特に生活習慣病や、アトピー性皮膚炎などの免疫疾患研究領域において近年、脂質メディエーターの研究が盛んに行われています。
脂質メディエーターの生体試料からの検出には、pg / mLという高感度が要求されるため、従来、抗体を使った測定法であるELISA(Enzyme-linked immunosorbent Assay)が多く用いられていました。しかし、コストやスループットなどの問題に加え、測定キットが主要な脂質メディエーターに限定されており、生理活性機能の解明されていない脂質メディエーターも含めた網羅的な一斉分析手法の開発が求められていました。本メソッドパッケージは、当社トリプル四重極型MSのもつ高速・高感度を生かした脂質メディエーターの多成分一斉分析を実現する製品です。

本製品の特長

1.脂質メディエーター関連物質130成分の一斉分析が可能

本メソッドパッケージでは、アラキドン酸カスケードに由来する脂質メディエーターやその関連物質130成分の一斉分析条件を用意しました。これらの一斉分析において必要となる分析条件検討や各化合物に対するMSパラメータの最適化など、煩雑な作業を行うことなく分析を開始することができます。

2. UFMS技術が幅広い化合物群をカバーします

通常、脂肪酸はESI-での検出が一般的ですが、システイニルロイコトリエン類やエタノールアミド類およびラクトン類は、ESI+のほうが高感度です。今までの一斉分析法では、単極性での分析が行われていましたが、15msでの極性反転が可能なLCMS-8040により、両極性での一斉分析が可能になりました。一斉分析法に登録された化合物の内訳は、アラキドン酸由来の79成分、EPA由来の12成分、DHA由来の11成分、エタノールアミド類9成分、その他の脂肪酸由来19成分です。

3. 内部標準試料を使用し、定量精度を補正します

130成分を物性ごとに13種類のグループに分割し、それぞれのグループに対して内部標準試料を選定しています。保持時間補正によって正確な帰属をサポートし、固相抽出などによる定量誤差の補正が可能です。

  • ※ 本製品は研究用です。臨床診断用途で使用することはできません。
製品名 LC/MS/MSメソッドパッケージ 脂質メディエーター
価格 1,200,000円(税別)

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