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2013年4月15日 | プレスリリース 従来比1.5倍の高精度測定を実現した
「カルニュー 精密屈折計KPR-3000」を発売
— 透明素材(固体・液体)の開発・品質管理に有用 —

カルニュー精密屈折計「KPR-3000」

カルニュー精密屈折計「KPR-3000」

島津製作所は、カメラレンズなどに用いられるガラス・プラスチックなどの固体試料から、薬品・香料・石油系液体などの液体試料まで、様々な透明試料の屈折率を、±2×10-5の高精度*1で、簡単かつ短時間に計測できるカルニュー精密屈折計「KPR-3000」を、「レーザーEXPO(レンズ設計・製造展 併設)」(4月24日~26日、パシフィコ横浜)に出展し、発売します。*2

光学素材・光学素子・光学機器などの研究・開発・製造において、屈折率を高精度で測定することは高品質な製品を提供するために必要不可欠です。ただ従来の測定器では、測定値のバラツキが生じたり、前処理が煩雑であったりすることから、これらの課題を克服する測定器が求められています。

また、エネルギーや化学製品の分野では、高付加価値な機能性液体の開発・製造において、混合比の微小な違いがその特性に大きな影響を与えることから高い品質管理が必要です。高精度かつ簡便に液体試料の同定や濃度・混合比を求められる測定器が望まれています。

これらのニーズに応えるため、本装置において屈折率の測定精度を従来比1.5倍にし、測定値のバラツキを低減させました。また、液体の屈折率を測定することでその濃度・混合比の算定を正確に行えるようにしました。ガラス・プラスチックなどの固体試料の高精度屈折率測定に、また液体の濃度・混合比の算定にKPRシリーズのフラッグシップ機としての威力を発揮します。当社独自のVブロックプリズム方式を採用しているため、固体試料の研磨を簡略化でき、液体試料については液体用Vブロックプリズム(オプション)を用いて簡便に測定することができます。また揮発性の高い液体試料も精度良く測定を行うためのオプションを拡充しました。さらに、デザインを一新し、操作性を高めました。

本製品は、多波長(標準5波長、オプション搭載で最大16波長)での屈折率自動測定が可能であり、屈折率の波長依存性を把握できます。さらに測定結果を用いて分散式から任意の波長による屈折率の算出が行えます。また、恒温装置と温調用Vブロックプリズム(オプション)を用いることで、試料を10℃から70℃までの任意の温度に設定して屈折率測定が可能です。そのため、試料の実際の使用環境と同様の条件で屈折率を測定することができるだけでなく、屈折率の温度依存性に関する情報も取得することができます。

当社は、本製品を従来からの主力用途であるガラス・プラスチックの測定に加えて、各種液体試料の測定向けへの販売を展開することにより、売上の拡大を図ります。

  • *1当社規定の測定環境で特定の試料を測定した場合の精度です。
  • *2本製品は島津製作所の100%子会社である島津デバイス製造が開発・製造しました。

本製品の特長

1. 従来比1.5倍の高精度・高速化を達成

「5波長で40秒」という測定時間の高速化と世界最高レベルの±2×10-5の測定精度を実現しました。光源には、スペクトル光源ランプの輝線を用いているため、正確かつ安定した測定が可能です。

2. 従来比4割減の小型化と制御ソフトウェアの刷新により快適な操作環境を提供

従来は側面にあった試料室を装置の前面に配置し、試料の出し入れを容易にしました。さらにカメラを搭載しパソコンのモニタ上にスリット像を表示することで、測定が正しく行われているかどうかを観察できます。また、設置の自由度を高めるため、装置の筐体数を削減するとともに、各筐体の設計を見直すことで、体積比で従来の6割に小型化しました。

3. 微小サンプルから揮発性の高い液体まで幅広い試料に対応

Vブロックプリズム方式の採用により、屈折率の測定範囲(標準:1.20~2.05 オプション追加:1.20~2.28)が広く、高屈折の光学材料から低屈折率の液体まで多様な試料の測定が可能です。また直径3mm、厚さ1mmの微小ガラス試料や、小型密閉容器を用いて揮発性の高い液体試料の測定にも対応できます。

名  称 カルニュー精密屈折計「KPR-3000」
本体サイズ 400(W)×500(D)×285(H) mm(電源別)
定  価 1,400万円~
販売計画 30台(2015年度までの累計)

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