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2013年4月9日 | プレスリリース 水道異物分析システムを発売
- 水道異物専用ライブラリを搭載して検索精度を大幅に向上 -

島津製作所は水道関連異物の分析精度を大幅に向上するための水道異物分析システムを開発し、販売を開始しました。水道水中から発見される異物は、赤外分光光度計で分析されるのが一般的ですが、確実にその物質を特定するためには専用のデータベースが望まれていました。今回開発した水道異物分析システムは微量の試料でも測定できるフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)に水道異物専用の検索ライブラリを搭載したものです。このライブラリには無機元素の特定を得意とする蛍光X線分析装置(EDX)のデータも収録されており、蛍光X線分析装置とあわせて活用することで、より確実に異物の成分を定性することが可能となります。

開発の背景

水道水に混入した異物には、ゴムや金属パッキンなどの水道保守部品のほか、鉱物や微生物など様々な可能性が考えられ、迅速に原因物質を特定することが求められます。そうした異物の分析には、赤外分光光度計や蛍光X線分析装置などの分析装置が用いられ、得られたデータから物質を特定するためには、照合するデータベースが必要となります。異物として混入するものは、たとえば配管内で堆積した湯垢など、単一の純粋な成分ではないことが少なくありません。しかし従来のデータベースのほとんどは単一化合物が登録されたものであり、異物を確実に特定するためには、異物専用のデータベースが求められていました。
本システムにはそうしたニーズを背景に、水道事業体のご協力を得て作成した当社独自の最新水道異物専用ライブラリを搭載しています。水道局や保健所をはじめ、製造業における品質管理、受託分析会社などにおける活用が見込まれます。

新製品の特長

1. 実際に異物として捕集された試料と市販の水道保守部品に関する217データを収録

水道蛇口から実際に検出された異物および、市販されている金属パッキン、シール材等の水道保守部品など217の実用的な測定データを収録しています。家庭の水道水から見つかった異物の分析に有効であることはもとより、食品や医薬品、化粧品や石油・化学分野など、配管を通って供給される水が使用されている各種製造業においても、その工程で発見された異物の特定に役立ちます。

2. 赤外スペクトルのライブラリに加えて蛍光X線プロファイルを収録し、異物の検索精度を大幅アップ

赤外スペクトルをもとに検索を行うと共に、一致もしくは類似するデータがあれば蛍光X線のデータ(蛍光X線プロファイル)とも照合ができます。蛍光X線では元素情報が得られるため、水中のミネラル分が析出したスケールや鉄さびなど、赤外スペクトルからは得ることの難しい無機成分の定性および定量情報を得ることが可能です。また有機物から成る主成分が同一で、添加剤が異なるパッキン類などの定性や絞り込みなどにも有効です。

本システムの基本構成

  • 島津フーリエ変換赤外分光光度計IRAffinity-1
  • 1回反射全反射測定装置MIRacle(Geプリズム)
  • フーリエ変換型赤外分光光度計用データシステムLabSolutions IR(PC含む)
  • 水道異物ライブラリ
名  称 水道異物分析システム
価  格 475万円~(税別)

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