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2013年1月7日 | プレスリリース 広範囲な揮発性化合物の正確な分析を実現する
ガスクロマトグラフ用ヘッドスペースサンプラ「HS-20」を発売
- 揮発性化合物を濃縮し低沸点化合物から高沸点化合物までを一度に分析することが可能 -

ガスクロマトグラフ用ヘッドスペースサンプラ「HS-20」(バイアルは別売り)

ガスクロマトグラフ用ヘッドスペースサンプラ「HS-20」(バイアルは別売り)

島津製作所は、低沸点から高沸点まで広範囲な揮発性化合物の正確な分析を実現するガスクロマトグラフ用ヘッドスペースサンプラ「HS-20」を発売しました。
ヘッドスペースサンプラは容器内で液体あるいは固体試料を一定温度に加温し、気相部分に移行した揮発性化合物をガスクロマトグラフ(GC)やガスクロマトグラフ質量分析計(GCMS)に導入する装置です。環境や材料、食品、製薬・法医学などの分野でサンプル中に含まれるガス成分の分析で幅広く用いられています。
本製品は、当社のサーマルディソープションサンプラの濃縮技術を応用し開発しました。また、流路やオーブンの独自構成によって低キャリーオーバーの実現と高沸点化合物の分析を可能にしました。さらに、電子冷却機構を備えたトラップ機能を使用することで、ヘッドスペースガスを濃縮し低沸点から高沸点までの化合物を高感度に分析することが可能となります。「HS-20」は幅広い分野での揮発性化合物の正確な分析を実現する製品です。

開発の背景

ヘッドスペースサンプラは簡単な操作で揮発性化合物の分析が可能なため、環境中のVOC成分の分析や医薬品の品質管理など多様な分野で利用されており、より信頼性の高い分析が求められています。また、ヘッドスペースサンプラは食品や材料などさまざまな用途に利用される中で、低沸点から高沸点までの幅広い揮発性化合物を高感度に検出し、広範囲な測定対象物についての正確な定性・定量結果を得る事が要求されています。
HS-20はこうしたニーズに応えるため、より広範囲な揮発性化合物への対応を実現し、さまざまな用途で信頼性のある分析を可能にした製品です。GCおよびGCMSの揮発性化合物の自動試料導入装置として、環境、製薬、食品、化学、大学などの試験検査機関で幅広い利用が期待されます。

新製品の特長

本製品の特長は以下の通りです。

1. 低キャリーオーバーを実現し信頼性の高い分析が可能に

ヘッドスペースでの連続分析におけるデータの信頼性向上のために、吸着性の高い化合物でも流路での残留量を最小限に抑えた低キャリーオーバー性能が要求されています。本製品は、サンプルラインの不活性化処理と独自の流路構造によって吸着量を最小限にし、残留性の高い酢酸でも0.0001%以下という低キャリーオーバーを実現しました。

2. 高沸点成分を効率良く分析

本製品のオーブンは最高300℃まで設定可能であり、従来のヘッドスペースサンプラでは困難であった高沸点化合物の分析を可能にしました。また、ヘッドスペースをGCに接続するトランスファーラインの長さは同クラス最短の30cmを実現しているため、フタル酸エステル類や環状シロキサンなどの高沸点成分でもGCカラムに効率よく導入されるため高感度な分析が可能となり、化成品材料の品質管理にも適用できます。

3. 電子冷却トラップ機能で広範囲な沸点成分を正確に分析

本製品の「トラップモデル」では、ヘッドスペースガスを濃縮することで、試料から発生する揮発性化合物の高感度分析が可能です。また電子冷却機能でトラップ部を -20℃まで冷却する事で、低沸点の成分も効率よくトラップに濃縮できます。例えば、臭気成分など幅広い沸点範囲の成分の高感度分析が可能で、GCMSでのマススペクトルを用いた正確な定性結果や、微量成分の正確な定量結果を得る事が容易になります。

名  称 HS-20
価  格 350万円〜(標準システム、税別)
販売計画 240システム(1年間、国内外)

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