Q&A

第157期株主総会 事前質問と回答

株主様からお寄せいただきましたご質問のうち、特に関心が高いと思われるものについて以下の通り回答をご用意いたしました。

1. 事業関係等

Q1.
これから島津が重点を置く取り組みを知りたい。

A1.
本年4月からスタートした中期経営計画では、以下の事項を中心に取り組んでまいります。
 
  • 「世界のパートナーと社会の課題に取り組む企業」というコンセプトのもと、社会課題解決のための仕組み作りと社会実装への取り組み。
  • 新型コロナウイルス感染拡大の防止を緊急重要課題と捉えた、感染症対策プロジェクトの推進の取り組み。
  • 事業拡大に必要な4つの成長戦略とこれを実現するための成長基盤の強化の取り組み。
なお、中期経営計画の詳細につきましては当社Webページに掲載しておりますので、ご参照ください

Q2.
航空機器事業は今後どうするのか。

A2.
航空機器事業では、これまで収益改善を念頭に、重点機種と撤退機種などを定めて計画的に進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による事業環境の変化に伴い、計画の実行を加速すると共に、事業ポートフォリオの見直しを進めてまいります。

Q3.
AI、IoTを活用した製品やサービスの開発状況はどうなっているのか。

A3.
当社は、下記のとおりAI、IoTを活用した製品やサービスの開発に取り組んでいます。今後もこれらの開発を加速させると共に、IoTやロボティクス技術とAIを組み合わせた先進的製品・サービスの企画・開発を推進したいと考えています。

<AI>
AIを活用した製品として、3製品4機能(医用骨密度、 Peakintelligence、細胞解析(iPS細胞面積計測、間葉系幹細胞核計数))をリリースしています。また研究開発の面では、今後の新製品開発に必要な10テーマの要素技術開発を完了しました。

<IoT>
IoTを活用した製品として、「島津デジタルビジネスプラットフォーム」を構築しました。これは、製品をネットワークに接続することで、顧客が持つ各種端末から製品の稼働状況の確認や消耗品の監視が可能になるシステムです。

Q4.
AI人材、教育の状況はどうなっているのか。

A4.
前中期経営計画では、オンライン教育やOJTにより社内でAI開発技術者50名を育成しました。また、社内ソフトウェア技術者が登録するAI用の情報共有サイトを構築し、最新技術や活用方法を議論できる環境を整備しました。
現中期経営計画では、AI人材育成に加え、AI活用の土台となるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する人材の増強や社内講演会等のAIを含むITリテラシー教育の充実も図ります。

Q5.
子会社の統廃合を積極的に進めているが、売上面、コスト面でのシナジー効果はあったのか。またセグメント(事業部)ごとの人員バランスをどう考えているのか。

A5.
当社グループ会社間での統廃合を進めたことにより、統合によるシナジー効果が出ています。以下はその事例です。
 
  • 医用機器事業の販売子会社間の統合では、人員配置の見直しなどを進めた結果、統合前と直近の業績を比較すると、売上は18%増、営業利益は27%増となっています。
  • 産業機械事業の製造子会社における統廃合では、当初の想定通り、販売と製造面でシナジー効果が出ており、統合前と統合後の営業利益率を比較すると、統合前は7.1%、統合後は9.4%と改善しています。
なおセグメント毎の人員配置のバランスについては、売上比率に準ずる人員バランスとなっていますが、中期経営計画で定めた経営指標に基づき、事業ポートフォリオの見直しを進めていく中で、必要に応じて人員配置の見直しやグループ会社の統廃合を検討してまいります。

2. 議案関係

Q1.
株主への利益配分について会社の考えを伺いたい。

A1.
利益配分につきましては、株主の皆様に対する配当による還元に加えて、将来の成長のための投資、地域・社会への貢献、国際社会への貢献、従業員への還元を念頭に置いています。
配当は、収益やキャッシュ・フローの状況を総合的に勘案した上で、安定的配当の継続を基本としています。
引き続き収益力の強化を図り、株主の皆様の期待に添えるように努力してまいります。

Q2.
自社株買いは行わないのか。

A2.
自社株買いは、株主還元策の1つと理解しています。様々な観点を踏まえて、実施すべき環境が整えば検討したいと考えます。 

Q3.
当社株式を保有していない社外取締役、社外監査役についてどう考えているのか。

A3.
社外取締役、社外監査役の当社株の保有については、「株主の皆様との利害共有」という観点でのメリットと「社外性、独立性の維持」という観点でのデメリットの両方があります。
また、社外役員が所属する機関によっては、独立性・中立性の観点から企業の株式保有が禁じられている場合もあります。
このため、当社株の保有については各候補者の判断に委ねております。

Q4.
社外取締役である澤口実氏を独立役員として東京証券取引所に届け出ていないのは
なぜか。

A4.
社外取締役である澤口実氏は、東京証券取引所が定める「独立役員の要件」および「当社が定める社外役員の独立性基準」の両方を満たしていますが、所属する森・濱田松本法律事務所の方針に基づき、独立役員の届出はしておりません。なお、当社としては届出の有無に関わらず、同氏の持つガバナンスに関する高い見識などを当社事業の発展に役立てたいと考えています。

3. 新型コロナウイルス関係

Q1.
新型コロナウイルス遺伝子検出試薬キットの販売等の状況はどうなっているのか。

A1.
4/20に発売開始以来、煩雑なRNA抽出作業が不要であり、省力化、簡便さ、迅速化を実現した当社キットは、感度の高さと共に多くの機関から高い評価をいただいており、リピートオーダも増加しています。
唾液を用いたPCR検査や、下水に含まれるウイルス調査、出入国管理のためのPCR検査陰性証明、スポーツなどの分野での再開判断などの需要の増加もあり、当初の月産10万検体から、月産30万検体の増産体制を整備しました。
キットに関する詳しいご説明を当社Webページに掲載していますので、あわせてご参照ください

Q2.
従業員の新型コロナウイルスの感染防止のための取り組みはどうなっているのか。

A2. 

当社では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、出張の制限あるいは禁止、3密に該当する会議の禁止あるいはWeb会議での代替、在宅勤務・リモートワークの励行などの取り組みを行っています。

取り組みの詳細につきましては当社Webページに掲載しておりますので、ご参照ください。

Q3.
新型コロナウイルス関連の商品はどうなっているのか。

A3. 

当社は、以下のような新型コロナウィルス関連の製品を提供することで、社会に貢献しています。

  1. PCR検査を支援する「新型コロナウイルス検出試薬キット」
  2. X線検査室への移動が制限される感染症患者の肺炎診断にご利用いただく「デジタル式回診用X線撮影装置」
  3. 治療薬候補である6種の既存薬向けの「安定同位体試薬(当社の仏グループ会社のAlsachim SASが開発)」

商品に関する詳しいご説明を当社Webページに掲載しておりますので、あわせてご参照ください

Q4.
PCR検査事業について知りたい。

A4. 

京都府の新型コロナウイルス検査の拡充に貢献するために、当社受託分析子会社の株式会社島津テクノリサーチ(京都市中京区)でPCR検査事業を開始しています。同社は6月1日に京都市から新型コロナウイルスのPCR検査を行うための衛生検査所として登録されました。

プレスリリースを当社Webページに掲載しておりますので、あわせてご参照ください

4. その他

Q1.
株式分割を行う予定はないのか。

A1.
現時点で株式分割を行う予定はありません。株式分割は当社の企業価値向上のための施策として様々な観点を考慮の上検討したいと考えています。

Q2.
株主優待は行わないのか。

A2. 

当社では、優待による株主還元よりも配当金による株主還元を重要視しており、157期も前期に比べ2円増配となりました。
株主優待を含めた株主還元の方法については、世間動向や株主間のバランスを踏まえ、今後も慎重に検討を進めていきたいと考えています。

Q3.
取締役会の構成に関する考え方を知りたい。

A3. 

取締役会として、充実した議論を行い、重要な業務執行の意思決定をするため、4つの点を踏まえ構成しています。

  1. 実質的な議論ができる適切な規模。
  2. 当社の事業内容に精通している社内取締役、社内監査役、客観的な視点で経営を監督する複数の社外取締役、社外監査役で構成。
  3. 事業展開や会社をとりまく経営環境等を考慮しながら、適正な規模と多様性のある構成。
  4. 年齢構成もできる限りバランスに配慮。

 

Q4.
CLO(Collateralized Loan Obligation、ローン担保証券)などの金融商品は保有しているか。保有しているなら、しっかりリスクヘッジをしてほしい。

A4. 

当社グループでは、CLOのようにリスクが懸念されている金融商品は保有していません。

 

 

上記のほか、以下の通り多数のご意見や励ましのお言葉をいただきました。
ありがとうございました。

  • コロナ下、総会の出席を控えて下さいという通知の多い中、この質問書を同封して下さったのは、貴社だけです。株主に対して、心遣いを感じました。これからも応援しています。
  • コロナウイルスの関係(PCRの検査)において、大変ご苦労様でした。これからも応援しています。
  • PCR検査、肺炎診断移動型X線撮影システム分野への積極的投資を図り、「人と地球の健康」増進企業として発展する経営を期待します。
  • コロナウイルス対策について、仏企業と共に血中モニターリング開発、コロナのワクチン開発を進め島津が発展して欲しいと思います。
  • 新型コロナウイルス パンデミックにつき早々にPCR検査システムの開発を期待します。
  • 検査キット等の開発、研究などますます力を入れて下さい。人類の幸せのために頑張って欲しいです。島津の開発力に期待しています。応援しています。
  • 貴社のPCR検査試薬キットの開発販売に期待するとともにコロナウイルスの問題を解決して下さい。
  • 「唾液」による検査の拡大、スピードをもってお願いしたいです。
  • 検査機器を中心にもっと積極果敢にコロナ対策に立ち向かってもらうと共に、政府との連携を深めて欲しいです。
  • コロナウイルスを撲滅できるキット又薬を開発してください。もっともっと頑張って下さい。
  • 新型ウイルス向けワクチンの開発、効用のあるキットが望まれます。社是に掲げた様にいち早く特効薬の開発を期待しております。
  • 計測機器事業は他産業の自動化・効率化を支える基礎になる技術なので、もっと積極的に他産業の信頼出来る業者と組んで活動すべきだと思います。
  • 新しい分野の発明、発見を期待します。
  • 世間に認められる商品や役に立つ商品を作って欲しいです。ノーベル賞受賞者もいるのに株価が低いと思います。
  • 開発力は素晴らしいと思うが、それが収益にうまく結びついていないのはなぜでしょうか。株価の動きもそれを反映していると思います。
  • 年々歳と共に耳が聞えなくなってきているので、何か良い研究に取り組んで頂けたら嬉しいです。
  • 島津が新型コロナウイルス感染キットの試薬等を開発・販売されていることが、地方局でしか報道されておらず全国的に知られていないため、株価に反映されていないのは残念です。
  • 貴社に対して、云うことはありません。今後、増々の御発展をお祈りいたします。

以上