島津のダイバーシティ

社員インタビュー

NPD in The
Accelerating World

*NPD: New Product Development
King Gregory 2014年入社
李 思旭   2015年入社
分析計測事業部
GC・TAビジネスユニットソリューション開発グループ
日本で感じた意識のギャップ

GC・TAビジネスユニットのソリューション開発グループには、2人の外国出身社員がいる。フィリピン出身のKing Gregoryさんと、中国出身の李思旭さん。
Kingさんは2014年の入社。母国の大学で化学を学び、より学びを深めたいと来日し、東京の大学院で学んだ。
李さんは、Kingさんの1年後輩で2015年の入社。中国の大学で情報工学(信号処理)を学び、やはり学びを深めたいと九州の大学院に留学した。
「この分野で日本は先進的な技術をもっていますから。ぜひ日本で学びたかった」と二人は口をそろえる。

島津でのインターンシップ(Kingさん)

Kingさんが所属していた研究室では島津の分析装置も使われていた。島津の担当営業もよく出入りしており、一度インターンに来てみないかと誘われ、いまの職場でもあるGC・TAビジネスユニットを訪れた。そこでKingさんはまず驚いた。
「日本のビジネスマンはとてもまじめで、上からの指示を粛々とこなすものだと思っていました。ところがインターン先のGC・TAビジネスユニットの人たちはまるで違う。一人一人個性があって、立場や役職に関係なく自分たちの意見を主張する。こんなところなら働いてみたいなと感じました」
すっかり島津の雰囲気が気に入り、また自分が使用していたガスクロマトグラフの性能をもっと向上させたいという思いもあって島津へ入社した。

李さんは、身につけた画像処理の知識を武器に、就職活動で多数のメーカーを訪問。その一つに島津があった。社是の「科学技術で社会に貢献する」に感動を覚えて、島津を選んだという。てっきり医用機器関連の部署に配属されるものと思っていたのが、辞令には分析計測機器事業部とあり、当初は大いに戸惑った。
「配属先が『GCTABU』と聞いても、どこで読み方を区切るのかすらわかりませんでした。これから部署の役に立てるか不安で、配属後から独学を続けてきました。」と笑う。
李さんの入社前の日本企業のイメージもKingさんと似たようなもので、「堅くて、コツコツ積み上げながら、長時間働くイメージがあった」という。そこは覚悟の上で入社したつもりだったが、自由な雰囲気に拍子抜けしてしまったという。

GC・TAビジネスユニット ソリューション開発グループの皆さん

「入社わずか2週間で中国出張に行ってと課長に言われまして、びっくりしました。それだけに限らず、うちの部署は課員の裁量が大きくて、業績貢献などはっきりした目的があるなら、こういうことをやってみたいと上司にいうと、『やってみたら』と返ってくることが多い。それと、課員の能力を見て、それより少し高いレベルの仕事をやらせてみようとする。そこはとても気に入っています」(李さん)

GC・TAビジネスユニット ソリューション開発グループの皆さん

これは、よい意味での驚きだったが、あまりよくない驚きもあった。
「ステークホルダーじゃないのに、参加しないといけない会議がある。それに、大人数の会議も多くて会議時間が長いです。」(Kingさん)
「稟議書の決裁も時間がかかるんです。判子の数もとても多い」(李さん)
と、なにかと時間がかかることに驚いている様子だ。二人は望んで日本にやってきた人だ。それだけ周囲を理解しようという意識も持っている。それでも初めての社会人生活で、会社の慣習や仕組みについて違和感を覚えているようだ。

グローバル化進行中

入社から数年が経ち、二人はGC・TAビジネスユニットでなくてはならない戦力となっている。Kingさんと李さんは新製品開発プロジェクトの中心メンバーである。
「この4月には子供も生まれて、家も仕事も忙しいのですが、ワークライフバランスをちゃんとしないと、家だけでなく会社でも怒られるので、がんばっています」(Kingさん)

得意の語学を生かして、海外窓口となっているのも二人に共通する。 「ふだんから中国のお客様からの問い合わせに対応することも多いし、出張する機会もあります。現地の動きは早いので、日本に情報が来るまで待っていたのでは、競合を超えることはできないので、自ら情報を取りに行って、市場の動向の資料をまとめることも多いです」(李さん)

担当装置(Nexis GC-2030)
北京での展示会(李さん)

一方で、語学が得意ということが二人にとって足枷となっている部分もある。 「開発にもっと取り組みたいですが、現地のお客様や営業からの問い合わせ対応でけっこうな時間をとられることもあります。新製品をリリースしたばかりの頃は、説明に苦労されているはずで、仕方ないところではあるんです。それに、日本のお客様は取説を読んで装置をちゃんと使おうとするけれど、海外では取説は読まないことも多い。だから折を見て営業を支援するようなツールが作れたらと思っています。最終目標は取説がいらない装置をつくることですね」(Kingさん)
「たしかに中国語は、僕の母国語ですが、それに頼ってばかりではいけないなと思うんです。 私は日本で働く中国人として、部署からも中国現地のスタッフからも「Comfort zone内の人」と見られていて、お互いに連絡を取り合う時に、僕を通して伝えるという雰囲気になる。しかし、よりスピーディーに、より突っ込んだ討論ができるようにするためには、お互いにComfort zoneから出てきてもらって、英語でのコミュニケーション比率を増やしていかないと難しいと思い始めてます」(李さん)

李さんには、製品の企画にイチから加わってみたいという目標がある。
「これまで携わってきたプロジェクトはいずれも企画が終了した段階で参加しているので、いつか大きな世界的課題からソリューションを企画して、実際の製品開発に結びつけることがやってみたい」と目を輝かせる。
Kingさんにも大きな夢がある。
「もともとフィリピンの水質や土壌の汚染をなんとか改善したいと環境分野での研究を志したんです。いつかは自分が作った装置で、世界を驚かせたい。そういうことができる会社だと思います」

島津には、現在40人近くの外国人社員がいる(2018年12月現在)。採用数を年々増やしつつも、まだ1パーセントに過ぎない少数派だが、事業のグローバル化を加速させる重要な役割を担っている。それぞれ世界の現場や課題を肌で知っているからこそ、描ける夢や意志がある。それにお互いが刺激を受けて、組織として共有できてこそ、真のグローバル企業といえるようになるのではないだろうか。

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