環境・社会活動

ステークホルダーとの対話

ステークホルダーの声
教授 服部 静枝様

国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)におけるパリ協定の合意を経て、世界は低炭素社会から“脱”炭素社会へと大きく舵を切ったと言えます。
ビジョン(将来のあるべき姿)を描き、そこから中期・短期の目標を設定していくバックキャスティング手法が求められる中、御社がどのような目標を立てて、どのように活動を進めていかれるのか、今後の取り組みに注目しています。お客様やお取引先様を含めたバリューチェーンの視点や、エネルギー供給というリスクに対応した事業継続計画(BCP)の視点からの対策もCO2削減に大きく寄与するものと思われます。
古くから地域社会に多大な貢献をされてきた御社の精神が、さらに将来世代をも見据えて続いていくことを期待しております。

京都精華大学 人文学部 総合人文学科
教授 服部 静枝 様

ステークホルダーの声

2011年秋と2012年春に続いて、久しぶりに訪れた京都府南丹市の「島津製作所の森」。すっかり美しくなり大感激。ヒノキの人工林は、間伐を実施した結果、風通しが良くなり光が差し込むようになりました。
がしかし、集水域下部に分布しているウワミズザクラなどの天然林の階層構造、つまり林冠を覆う上層木に対し、中間あるいは下層にあるべき後継樹が見当たらないことに若干不安が。
でも吹き飛ばす元気を倒木の轟音に感じ、聞けば、ラグビー部の猛者たち。彼らの分厚い胸板に、後継は任せておけ、の心意気が見えました。
家族も楽しく参加、何よりもいいですね。

京都府立植物園 名誉園長 京都府立大学
客員教授 松谷 茂 様

2015

当社の環境・社会報告書と活動全般に対して、有識者の先生をお招きしたダイアログ(対話)を開催しました。ここでは、ダイアログの中で有識者の先生からいただいた貴重なご意見の一部を要約してご紹介します。

開催日 2015年4月24日(金)
開催場所 株式会社 島津製作所 三条工場
概要 当社生産工場、製品のショールームなどをご見学いただいた後に、当社関係者とディスカッション。

社外有識者からのコメント(1)

関西大学 社会安全学部
副学部長・教授
髙野 一彦 様

顧客のニーズを追求しながら高付加価値な製品を製作している御社の姿勢に感銘を受けました。また、報告書からは御社の誠実さやまじめさが感じとれます。現状でも素晴らしい報告書だと思いますが、もっと詳細に御社の活動を情報開示することで、CSR評価でも高い評価を得て、さらに企業価値を高めることができるのではないでしょうか。これは同時に従業員の方々のモチベーションアップにもつながり、コンプライアンス上も重要であろうかと思います。
例えば、御社は先駆的にリスクマネジメントのCSA評価を実践されてきました。また先進的にBCP(事業継続計画)やコーポレートガバナンス、情報セキュリティへの対応も行ってきました。このような取り組みについてもさらに踏み込んで情報開示をされてはいかがでしょうか。これらは昨今、投資家も重視している項目ですし、PDCAによって毎年スパイラルアップさせて改善している状況を開示されることを期待しています。

社外有識者からのコメント(2)

大阪経済法科大学
法学部 准教授
菅原 絵美 様

2012年のダイアログにも参加しましたが、当時に比べて社会性に関する情報量が大きく増加したと感じました。しかし昨今は事業活動を評価する側が多様化し、一段と透明性が重要になっています。
「情報がない=何もしていない」と判断されないためにも、積極的な情報開示が求められています。ワークライフバランスや留学生採用などの社内制度も充実されているようなので、より多様な人々が働きやすい職場であるという観点で「ダイバーシティ」の視点を報告書に盛り込んではいかがでしょうか。これから御社に勤めたいという人にも、現在の従業員にとっても強いメッセージになると思います。
また、今後は環境のみならず「社会性」に関するマネジメントも展開した上で、御社の活動や製品が世界各地の人々の環境や健康に対する権利を実現するために、どのように関わっているのかということを発信されていくことを期待しています。

社外の方々からのご意見を受けて

髙野先生、菅原先生におかれましては、ご多用の折、弊社までお越しいただきますとともに、貴重なご意見を賜りまして誠にありがとうございました。
それぞれのご専門分野における最新のトピックスや世の中の動きなどをご教示いただいたことで、弊社の関係者に対し非常によい刺激となりました。今後さらに気を引き締めて対処しなければならない事項や、効果的な情報開示や情報発信によって弊社の企業価値向上につなげていくことの重要性など、これまでの認識を新たにする機会を得ることができました。
今後とも、弊社の有する科学技術を環境・社会活動と融合させ、事業活動を通じたさらなる貢献を進めて参ります。

株式会社島津製作所 顧問 小脇 一朗
※2015年4月開催当時は取締役上席専務執行役員

2014

当社の環境・社会報告書ならびに活動全般に対して、有識者の先生をお招きしたダイアログを開催しました。
ここでは、ダイアログの中で先生方からいただいた貴重なご意見の一部を要約してご紹介します。

開催日 2014年4月28日(月)
開催場所 (株)島津製作所 三条工場
概要 当社生産工場、製品のショールームなどをご見学いただいた後に、当社関係者と意見交換を行いました。





京都CSR推進協議会 会長
明致 親吾 氏

欧州(委員会)がCSR報告書から統合報告書への移行を牽引しており、投資家に対する非財務情報の開示がますます重要視されています。環境・社会活動の取組みについて、本業とリンクした「戦略性」を持ち、報告内容を「誰にどんなメッセージを発信していくのか」の意図を持って掲載されていかれてはどうでしょうか。
小学生から中高生、社会人まで幅広い世代への科学技術教育の実施は、理念に直結する分野であり、御社の強みです。
事業はB to B※1ですが、顧客の先にいる一般市民や生活者、患者さんなどの価値に焦点を合わせてもいいでしょう。
国内外における社会課題の解決に向けて、本業を通じたさらなる活動を展開されることを期待します。




立命館大学 理工学部
環境システム工学科 教授
橋本 征二 氏

「技術の島津」という面が工場見学の中でも見受けられました。
特集記事で御社の強みはよく伝わるようになりましたが、会社全体の方針やミッションを冒頭に整理して、それらに対応する形でどのように社会に貢献しているのかを指標なども用いながら上手く発信すると、よりよい報告書になるのではないでしょうか。また、グローバルな会社ですので、日本以外の地域における関心事項の情報も是非加えてほしいです。
製品の面では、省エネ機器を開発・製造しておられるので、社会の中で、それがどのような効果を有しているのか、といった点も評価してほしいですね。最近注目されているScope3※2という面からも重視されている内容です。

※1 B to B:Business to Businessの略称で、企業間で製品・サービスを提供する商取引であること。
※2  Scope3:温室効果ガス排出量の算定において、燃料やガスを直接燃やして排出されるScope1、電力や蒸気の使用に伴い間接的に排出されるScope2以外の排出で、調達した部品の製造・輸送や、販売した製品の使用・廃棄、従業員の出張や通勤などにより排出される温室効果ガスのことを示す。

社外の方々からのご意見を受けて

明致先生、橋本先生には大変お忙しいなか当社まで足を運んでいただき、また忌憚のないご意見を多数いただき、誠にありがとうございました。
リーマンショック以降、当社も厳しい経営環境が続いていましたが、2013年度は業況もかなり改善し、連結売上高3,000億円という大台に乗ることができました。これに伴って、これから様々な事業活動も変化し、増えてくると考えており、環境・社会問題への対応もまた新たな節目を迎えている時期だと思います。
今後とも社是と経営理念のもと、環境・社会問題にしっかり対応していきたいと考えておりますので、引き続きご指導のほどよろしくお願い致します。

株式会社島津製作所 取締役上席専務執行役員 小脇 一朗

※所属・役職等は、取材当時(2014年4月)のものです。

2013

当社としては初めての試みとなる、環境・社会報告書を用いたステークホルダーとの対話を京都CSR研究会(代表:京都文教大学 島本教授)の協力のもとで実施しました。
皆様からいただいた貴重なご意見は、島津環境・社会報告書2013の編集時に反映させています。

開催の概要

開催日:2012年11月30日
開催場所:京都キャンパスプラザ 会議室
参加者:26名(内訳は右記のとおり)

いただいたご意見(抜粋)

当社の報告書の長所
  • 環境情報が工場ごとに詳しく開示されており、データの時間軸も長い。
  • コンパクトにまとまっているが、網羅性もあり、内容が濃い。
  • 特集記事で、自社にとってのマテリアリティ(重要性)を示している。
  • 制作会社を通していないにも係らず、内容がしっかりとしている。
  • 非常に分かりやすく伝えようとする姿勢が見られる。
  • 写真が多く、雰囲気がやわらかく、親しみやすい報告書である。
当社の報告書の改善の余地
  • 社会性に関する情報、データが少ない。
  • 連結や海外のデータ開示を検討すべき。
  • B to Bであまり馴染みの薄い製品が多いため、製品や事業の説明がもっとあってもいいのではないか。
  • 企業紹介や社是をもっと前面に出してもいいのではないか。
  • 外部の方からの評価も明示するとよいのではないか。
  • ネガティブ情報の開示が必要。
  • 震災への対応や、復興過程への関与の姿勢をもっと示してもいいのではないか。

CSR報告書のねらいは、企業の経済性、環境、社会性の3つの分野での情報をカバーすることにより、企業活動の全貌をマルチ・ステークホルダーに伝えることです。京都CSR研究会主催の「CSR報告書を読みほぐす会」の題材とした島津環境・社会報告書2012は、社是・経営理念に基づいたトップの言葉から始まって、そこから派生する本業、ステークホルダー別の具体的な目線、環境対策と展開されており、概ね上記のCSR報告書としての要件を満たしています。 あえて言えば、経済性の領域での記述が少ない点と、ミッションそのものが力強いバックボーンとして浮かび上がっていない点が課題です。

特に後者については、はじめにミッションありき(What)ではなく、なぜそのミッションなのか(Why)の深堀りを全社的に行うことが重要です。その上で、各領域での活動実績が、そのミッション(存在理由)にどの程度合致していたかを明らかにすることが必要となります。 さらに、今回開催したようなステークホルダーとのダイヤログを継続的に開催して検証することで、報告書としての精度は高まるものと考えます。 京都文教大学 総合社会学部 統合社会学科 教授 島本 晴一郎 氏

社外の方々からのご意見を受けて

島本先生をはじめとした京都CSR研究会の皆様には、当社の環境・社会報告書に対して忌憚のないご意見を多数いただき、心より御礼申し上げます。いただいたご意見を参考に、今後、環境・社会報告書の内容をさらに充実すべく努力して参ります。 当社グループは、社是と経営理念のもと、環境・社会のさまざまな問題に対して、グローバルな視点からその解決のために、私たちの事業を通じて貢献する企業であり続けるよう努めて参ります。

株式会社島津製作所  取締役 藤井 浩之

※所属・役職等は、取材当時(2013年4月)のものです。

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