さらなる品質向上に向けて

本社三条工場内に建設された新施設 「クオリティセンター」

本社三条工場内に建設された新施設 「クオリティセンター」

2013年12月
クオリティセンター開設


安心で快適な製品をお客様に
お届けするために必要な設備、
専門スタッフを配置。

受付事務所 クオリティセンター利用者の 問い合わせに対応

受付事務所

クオリティセンター利用者の 問い合わせに対応

2013年12月、設計・開発から製造段階での品質、さらには市場における品質の強化・改善を目的に、社内の設備と機能を集約した品質拠点としてクオリティセンターを開設しました。鉄骨3階建て延床面積約5,500m2の同センターは、開発段階での安全試験などの品質評価や操作性を改善するための設備を拡充しました。さらに製造段階での品質管理や市場で発生した不具合を解析・改善するための設備と専門スタッフを配置しました。

顧客用玄関 お客様の見学時に利用

顧客用玄関

お客様の見学時に利用

クオリティセンターの機能

クオリティセンターの機能

クオリティセンターでの取り組みが、島津製品の品質向上にどのように関わっているかご紹介します。

材料分析・試験

EPMAを用いた解析の様子

EPMAを用いた解析の様子

(1)材料の品質管理
製品に使用される材料が規格通りのものかを確認します。例えば成分分析を行い「要求された材料か」、「環境に影響を及ぼす有害な物質が含まれていないか」を確認したり、材料の引っ張り試験を行い適切な強度かを調べます。さらに、材料の硬さや組織を観察し、適切な処理がなされているか確認します。

(2)原因究明のための材料解析
市場において何か問題が発生した場合、その原因究明・解析を行います。当社の製品であるEPMA(電子線マイクロアナライザ:高分解能で元素分析ができる電子顕微鏡)などを用いて、例えば「どういう風に破損したか?」「異物はどんな成分か?」などを確認します。他にも各種の解析方法を駆使して迅速に原因を特定、解決に導きます。

EMC測定

10m法では製品から10m離れた位置で電磁波を測定します

10m法では製品から10m離れた位置で
電磁波を測定します

EMCは日本語で電磁両立性と言います。「装置が発する電磁波が周辺の機器に影響を与えないこと」、「周辺からの電磁波で装置が誤動作しない耐性があること」、この両方を兼ね備えていることです。
例えば、「携帯の電波で島津製品が勝手に動き出したりしないか」、「島津製品をたくさん並べてもそれぞれの電磁波の影響で勝手に動き出したりしないか」といった環境を想定し、試験を行います。
試験は電波暗室と呼ばれる外部からの電磁波の影響を受けない環境の下で行われています。
クオリティセンターには新たに10m法対応電波暗室をはじめ、大小3つの電波暗室を設置しました。各国や地域で定められた規格に対応するための試験が行えます。

信頼性評価

信頼性評価では、製品がお客様のもとで、「確実」「正確」に機能し続けることを確認します。砂漠のような乾燥した状態から宇宙のような真空状態まで特別な環境を再現できる設備を導入し、製品の機能を確認します。

温湿度試験の様子、耐久試験の様子

(1)温湿度試験
製品や部品にさまざまな温度や湿度の負荷をかけて、どれくらいの耐性があるかを確認します。例えば、「仕様温湿度に+αの状態でも装置が勝手な動きをしないか」を想定し、試験します。

(2)真空試験
真空状態では、気体分子がきわめて少ない環境のため、部品に残ったごくわずかな汚れなどが製品の性能に悪影響を与えることがあります。そのための専用設備を用いて試験します。

(3)耐久試験
製品には蓋や扉、ケーブル、スイッチといった日常的によく使われるものがあります。専用の試験装置を使用して製品の蓋や扉を何万回も開け閉めし、要求した期間確実に機能するかどうかを試験します。

振動試験の様子

振動試験の様子

(4)振動試験
製品をお客様にお届けするまでには鉄道やトラックなどの輸送手段が使われます。例えば「輸送時にでこぼこな道だったら…」など製品が受けるさまざまな振動ストレスを想定し、確認します。なお、製品を載せるパレットには環境にやさしいオールダンボールの梱包材を使用しており、同様に試験します。

安全性評価

安全試験の様子

安全試験の様子

(1)安全試験
安全に製品を使っていただくため、安全規格に対応できているかを確認します。例えば「万が一、落雷などで製品に異常な電圧がかかったとしても、お客様が感電することがないか」なども想定し試験します。

防水試験の様子、異常試験の様子

(2)環境試験
「製品の電気回路に異常が起こっても、火災のもとにならないか」、「防水仕様の場合、製品に水がかかっても安全に機能するか」といった万が一の事態を想定し、試験します。

ユーザビリティ 評価

ユーザビリティ評価の様子

ユーザビリティ評価の様子

ユーザビリティ評価では、製品やサービスの使いやすさを検証します。
クオリティセンターにはユーザビリティ評価を行う専門施設を設置しました。社内外のモニターの方が製品やサービスを使用する様子を、スタッフがハーフミラーで仕切られた別室から観察し、安全性や使いやすさを評価します。ユーザビリティ評価を通して、「安全・安心」で「使いやすい」製品やサービスの実現を目指しています。

精密測定 ・計測器校正

(1)精密測定
1μm(1mmの1,000分の1)という細かい単位まで、部品が設計通りにできているか寸法や形状を測定します。24時間温度管理された部屋で専門的な知識・資格を有するスタッフが対応し、厳しい検査に合格した部品を製品として使用します。

(2)計測器校正
計測器は製品の検査などを行う際に使用される「ものさし」となるものです。
正確な測定による良い品質の製品づくりのため、島津グループで使用しているすべての計測器を定期的に校正し、精度を維持します。

(3)JCSS(Japan Calibration Service System:ISO/IEC17025に準拠)
ISO/IEC17025および計量法に準拠した校正事業所として質量計・分銅の校正を行っています。更に国際認定スキームによって認定された国際MRA(相互承認)対応事業所でもあり、発行する校正証明書はMRAに署名している世界各国で活用できます。

三次元測定の様子、JCSS質量校正の様子
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