ENTRY

SHIMADZU TECHNOLOGY

島津×インフォマティクス特集

近年、情報科学(インフォマティクス)分野での技術革新が急激に進んでいます。
それによって、私たちの生活や暮らしがより便利になるだけでなく、
インフォマティクスが更に他の分野と融合することで、
今まで解決が難しかった様々な課題に対して、新しい解決策を生み出そうとしています。

装置メーカーである島津製作所にとっても、
インフォマティクスは基礎研究から販売後のサポートまで幅広い場面で
なくてはならないものであり、その重要性は年々高まっています。

情報系や数理系などを専攻されている方にとって、
私たちの事業内容は縁遠いように感じるかもしれませんが、
実は皆さんの研究とも密接にかかわっているのです。

このページでは、私たちがインフォマティクスでどんなことを成し遂げようとしているのか、
また実際に社員はインフォマティクスを活用してどのような仕事に取り組んでいるのか、
ご紹介していきます。

当社の取り組み事例

迅速病理診断支援システム(プロトタイプ)

①統計学×がん診断
(迅速がん診断支援装置)

統計学の手法をがん診断に応用し、従来30分掛かっていた診断をわずか2分に短縮する研究を行っています。
本製品は島津製作所の持つ質量分析技術に、山梨大学が開発した新しいイオン化技術である探針エレクトロスプレー法(Probe ElectroSpray Ionization, PESI)と、早稲田大学が開発した統計的学習機械(dual Penalized Logistic Regression Machine, dPLRM)を組み合わせてシステム化したものです。

手法としては、がん患者から提供されたサンプルをまず当社の質量分析装置で分析し、どのような成分が含まれているかを網羅的に測定します。
同時に病理医にサンプルの診断を依頼し、がんかどうかを確定します。
このデータを蓄積していくと、質量分析装置で得られた脂質の分布傾向が、あるパターンに近ければがんである確率が高いと判断できるようになります。
データには測定したすべての成分が含まれているため、一見すると違いは分かりませんが、dPLRMを利用することで高い精度でマッチングさせることが可能となります。

これは、統計学の進歩とコンピュータ処理能力向上が可能にした斬新なアプローチで、これまでに、腎細胞がん、肝細胞がんのデータを蓄積して80%以上の高い判定精度が得られています。
また、さらなるデータ蓄積とアルゴリズム改良による判定精度向上と、適用症例の拡大にも取り組んでおり、ソフトウェア・ハードウェア改良による操作性向上についても進めています。

LabTotal Smart Service Net

②クラウド技術×サービス・サポート
(LabTotal Smart Service Net)

クラウド技術を利用して、特に世界中にR&D拠点が存在するグローバル企業に対して、各地の研究・品質管理拠点を結び、分析データや稼働状況等を本社、マザー工場で確認できるサービスを提供しています。
このサービスにより、正しく分析できているか、エラーは発生していないか、不具合等により長時間停止している装置はないかなど、海外での装置稼働状況を離れたところにある管理部署からでも容易に把握できます。
この技術を当社の保守サービスと組み合わせることにより、海外でのトラブルであっても迅速で正確なサポートを受けることが可能となります。

LabTotal画面

LabTotalサービス紹介動画

社員の働き方

機械メーカーである島津製作所において、技術者の最も保有率が高いスキルは、実は「ソフトウェア」のスキル。たとえば製品開発担当者の1/3はソフトウェア設計を行っています。
基礎研究から生産管理まで幅広い分野で、インフォマティクスが活用されています。

<当社技術系社員の構成>

社員構成の割合

<インフォマティクスの活用場面>

基礎研究
  • AIや機械学習など先端技術の調査
  • データ処理のためのアルゴリズム研究など
製品開発
  • 装置制御のためのソフトウェア・ファームウェア開発
  • 各種データ処理・解析(画像処理・信号処理・ビッグデータ解析など)
  • 装置のネットワーク化やデータセキュリティ管理
生産技術
生産管理
  • 在庫管理システムの開発や導入
  • 工場内での工程管理
Technology Topics THEME
  • 日本初・世界初
  • 共同研究
  • 未来技術
  • 身近な島津
ノーベル賞研究者からのメッセージ R&D島津製作所の研究開発体制についてご紹介します。