生産管理

分析装置へのニーズが高まる重要な市場の拠点に。

島津儀器(蘇州)有限公司
工学研究科 機械工学専攻
井爪 寛之 / 2007年入社

  • 技術系
  • 海外
  • 男性

分析装置へのニーズが高まる重要な市場の拠点に

私が所属している島津儀器(蘇州)有限公司(略称;SSM)では、日本の本社や上海開発センターで開発された多岐に渡る分析機器を生産し、中国をはじめ日本や欧州など、世界に向けて出荷しています。特に近年、中国では食品や水、大気といった環境に対する意識の高まりから、食品や空気中に含まれる成分を分析できる液体・ガスクロマトグラフ分析装置や環境分析装置に対するニーズが増大しています。島津の世界における売上のうち、約2割を占めるここ中国。その中でも大半を占めている分析機器を生産していることから、島津にとって重要な工場であると言えます。

積極的なコミュニケーションを心がけて円滑な人間関係を構築

SSMの従業員は約300名おり、分析機器を生産する海外製造子会社としてはグループ内最大規模を誇ります。朗らかな人が多く、職場全体に気さくに話せる雰囲気があるので、赴任してわりとすぐ溶け込むことができました。また日系企業ということもあり、日本に興味のあるスタッフも多いため、ちょっとした時間に簡単な日本語を教えるなどしてコミュニケーションを図っています。2016年1月から、日本での研修に参加経験のあるローカル社員が提案した3つのルールを工場全体で実行しています。「食事後は机を綺麗にする」「誰かとすれ違う時は挨拶する」「始業時と終業時には各部署で集まって挨拶する」。日本では基本的なことですが、中国では決められたことを守るという習慣があまりありません。自分達で約束事を決めたことによりルールを守る習慣が身につき、それがより高品質な製品を作り上げることに繋がっていくのではないかと期待しています。

スタッフとの専門的な会話では意思疎通に苦労することも

現在の業務内容は、新製品の立ち上げから使用部品の不適合改善、生産工程内における不適合改善まで多岐に渡ります。また、日本以上の品質を実現するべく、これらの業務を進めながら中国人スタッフを指導していくことも重要なミッションとなっています。新製品の立ち上げは、開発された装置をどのようにすれば円滑に生産できるかの検証から始まり、実際の生産着手までを行います。不適合改善とは、安定して高品質な製品を製造するのに欠かせない業務です。部品の仕入れ先である供給業者(サプライヤー)とのやり取りや、生産ラインにおいて部品破損・部品の付け忘れといった失敗を繰り返さないための作業改善を実施します。特に苦労するのは、何か不適合が発生した時の担当者へのヒアリングです。通訳者もいるのですが、専門用語を使用すると伝わりにくくなるため、いかに簡単に意思疎通を図るか勉強の日々です。また、何かアクションを起こすにも反応が遅いところがあるため、どうやって早くレスポンスをもらえるようにするかも今後の私の課題です。

原因究明を徹底し、日本以上の品質へ

赴任した当初は、主に部品の不適合改善業務に携わっていました。本社在籍時に改善業務自体を経験したことがなかったため、毎日が試行錯誤の連続でした。例えば、中国では納入された部品に不良品が出ても「良品に交換すればそれで良いだろう」と考える供給業者が多く、日本と違って原因を究明・改善していこうという意識が低いところがあります。そこで、まずは業者を訪問して、何が原因なのか自分たちの目で見極めるところから始めました。特に不適合が多い業者には定期訪問を行い、現場を確認して改善箇所の要望を提出。週1回は品質会議を開いて効果のほどを検証し、改善が足りない場合は新たな改善活動を実施していく……といったPDCAサイクルを確立し、不適合削減への取り組みを行いました。現在でも全供給業者の不適合が減ったわけではありませんが、一部では着実に改善が見られています。これからもこの改善活動を積み重ねていき、日本以上の品質に繋げたいと考えています。

グループ全体のさらなる品質向上、その架け橋になりたい

SSMの部品不適合率と工程内不適合率を日本水準より下げたいと、日々業務に励んでいます。仮に指導する立場の日本人スタッフがいなくても、安定して高品質な製品を生産できる工場にしたい。そのためには現地スタッフのさらなる意識向上が欠かせません。常に自分達だけで問題点を確認し、積極的に改善を提案し合う現場になることを目標にしています。帰国後は赴任中に得た経験を活かして、社内や協力工場、別の海外製造子会社との架け橋となり、島津グループ全体がより高い品質を実現するための存在となるべく頑張っていきたいです。

人々の暮らし・文化が築いてきた魅力的な風景

「東洋のベニス」と呼ばれ水の都としても有名な蘇州ですが、中でも山塘街は水路の周りに店が建ち並んでおり、美しい景観を楽しめます。夜になるとライトアップした店の灯りが水面に照らされ、昼とは違った街の表情がとてもきれいですよ。また、蘇州には世界遺産に指定された数多くの古典庭園があり、自然を生かして造られた風景や意匠を凝らした建築物に面白みを感じます。中国といえばデモのニュースなどで物騒なイメージがあるかも知れませんが、蘇州は比較的治安も良く、日本とあまり変わらない感じで生活を楽しんでいます。

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