研究開発

お客様と島津製作所が、共に良い結果を得られるように。

ジュネーブ大学
基礎工学研究科 生物工学専攻
渡邊 京子 / 2002年入社

  • 技術系
  • 海外
  • 女性

海外の大学へ派遣留学
臨床分析への理解を深め装置開発にフィードバック

お客様であるジュネーブ大学の薬学系研究室に派遣留学しています。研究員として研究室の業務のお手伝いをする一方、生体試料分析の実際を学び島津の技術への貢献をする事が目的です。 この研究室は、創薬における臨床検査や病院での患者様の検査など、さまざまな状況で必要とされる※生体試料中薬物分析(※飲んだ薬の有効成分の吸収・代謝を調べ新薬開発過程における指標にする、違法薬物の検査をする、など様々な目的で行われます。)をより簡単・正確に実施する技術を開発する事を命題とし、質量分析計を用いた分析系を考案、評価しています。この中で、島津製作所の高速液体クロマトグラフ(HPLC)や質量分析計も多数ご使用頂いています。 生体試料(ヒトの血漿、血液、尿など)は、バイオハザードの面から島津社内では簡単に取り扱い出来ません。しかしその一方、分析技術の開発にはお客様が実際に行っている分析内容を知る事は欠かせません。生体試料を扱う研究室で実試料を用いた分析に携わる事で、臨床分析への理解を深め、装置開発にフィードバックしたいと考えています。

先生も学生もファーストネームで呼び合う研究室

先生2名、ポスドク1名、博士課程の学生8名、テクニシャン2名、秘書1名、自分、という比較的大きな研究室です。国籍もさまざまで、欧州だけでなく中東、東アジア、南米の出身者もいます。全員ファーストネームで呼び合うのですが、最初は先生の名前を呼び捨てするのにちょっと抵抗がありました。 薬学部出身ではないため不足している知識も非常に多いのですが、先生も学生も大変親身になって教えてくれます。3年間の間に出来るだけ多くの知識を吸収できるよう頑張ります。

お客様の視点で研究し、装置担当として業務をこなす日々

ヒトから採取した試料(血漿など)中の薬物を質量分析計で測定する方法を確立するために、前処理および測定メソッドの開発・評価を行っています。白衣、手袋、メガネ、アルコールスプレーと、毎日完全武装です。また、研究室内の島津の装置(HPLCとLCMS)の操作で困っている人がいたり装置にトラブルが起きていたりする際は、飛んで行って対処しています。 この仕事には、私自身が新たな技術を身に付けられるだけでなく、お客様と同じ環境で分析をする事でこれまで気付かなかった問題点を実感し、それを迅速に会社にフィードバックできるという大きなメリットがあります。ユーザーと島津の間のパイプ役と言った所でしょうか。お客様の要望を逐一把握しつつ自分のやるべき事を考えて行動でき、いろいろなチャレンジが出来て面白いです。

立ちはだかる語学の壁
好機と捉えフランス語の習得に挑戦

スイスは地域によって公用語が異なり、ジュネーブはフランス語圏に属します。研究室の人は私には英語で話しかけてくれますが、大半の会話はフランス語です。日常生活でもフランス語が出来ないと不便な事ばかりで、最初はスーパーでの買い物すら一苦労でした。さすがにここまで追い込まれると人間必死になるもので、日常会話からボチボチと始めています。早くみんなの会話に加わりたいと思っています。 また、ジュネーブは国連の欧州本部やWHO、WTOなどさまざまな国際機関がある都市で、人口の4割が外国人です。いろいろな国の人と話していると、日本の良さを噛みしめたり、逆に反省を促される事があったり、気付かされる事がとても多く良い刺激になります。この点でも語学力はもっと磨きたいところです。

お客様と島津製作所が、共に良い結果を得られるように

「顧客と島津のパイプ役」の立場を存分に活かしたいです。今はまだ一方的に報告しているだけの段階ですが、今後はこれらの情報を全世界の島津グループ全体で効率的にシェアし、さらにユーザーと双方向のやり取りもできるようにして、お客様と島津が共に良い結果を得られるようになればと思います。 また、いろいろな価値観の人に出会うチャンスを積極的に活かしたいと思います。私は自分自身を超が付くほどの日本人だと思っていますが、異なる価値観の人達の中で日本人としてどうするべきかを考えてみたいと思っています。

美しい自然と観光名所に囲まれたジュネーブの街

ジュネーブはレマン湖という大きな湖の南西に位置する街です。フランスに食い込んだような形をしていて、トラムで20~30分も移動するともうフランスです。観光名所はレマン湖の大噴水ですね。最高140mもの高さがあるそうです。それ以外にも欧州ならではの美術館、劇場、史跡などがたくさんあり、いろいろ探検してみようと思っています。また、美味しいものと言えばスイスワイン、スイスビール、チーズです。物価が驚くほど高いジュネーブで、これらだけは日本よりうんと安く買えますし、ものすごく美味しいです。

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