医用機器・マーケティング

医用機器事業部 グローバルマーケティング部
文学研究科 哲学専攻
寺園 杏子 / 2015年入社

  • 営業系
  • 国内
  • 女性

“そもそも”を考える哲学研究から医療にも興味が芽生える。

人の健康を支える医療に関わりたい。

学生時代の研究テーマはドイツ哲学でした。医療従事者の方々に医用機器を提案する今の仕事とは、かけ離れているように思われるかもしれませんが、共通しているところがあるなと感じることもあります。哲学は、世の中の成り立ちや人の生き方を、“そもそもどうなっているのか?”と一から考える学問です。一方、現在担当している医療市場は、何をするにもエビデンス(証拠)がしっかり求められ、それを構築していくことで、提案を形にしていきます。そういう思考法は哲学にも似ていて、私には合っているような気がしますね。
就職先を決めるうえで大きく影響したのが、後輩の病気でした。がんを患ったものの、治療によって徐々に回復していく過程を見ているうちに、人々の健康的な生活を支える医療の仕事をしてみたいと考えるようになったんです。島津を知ったのも大学時代で、所属していた合唱部の先輩で島津に就職した方が何名かいて、職場でのお話を聞かせてもらうことがあり、基礎研究をしっかりしている会社、雰囲気の良さそうな会社というイメージを持っていました。

週に2〜3回も手術に立ち会う日々。

面接のときから、医用機器事業部を希望しており、入社後、それがかなって、医用機器の営業に配属されました。医用機器の営業は、医用機器事業部の全製品を販売するのですが、私が特に多く経験したのは、近赤外光カメラシステム「LIGHTVISION(ライトビジョン)」というリンパや血液の流れを“見える化”する新しい装置です。リンパ管とリンパ節は、がん転移の代表的な経路で、従来、乳がんの手術では、脇の下にあるリンパ節まで、「念のため」切除するのが一般的でした。しかし、脇の下のリンパ節をとってしまうと、患者様によっては腕が腫れるといった後遺症に長く悩まされることがあります。LIGHTVISIONは、特殊な薬剤を流すことで、リンパ管やリンパ節がくっきりと浮かび上がって見えます。手術の際に、がんに最も近いリンパ節を取り出して調べて、そこに転移がなければ、その先のリンパ節は切除しなくてもすむので、このがんに最も近いリンパ節の位置を手術中に素早く正確に確認できるLIGHTVISIONには期待が集まっています。
基本的に手術室で使うものなので、購入を検討していただける医療施設には実際に装置を持ち込んで、執刀医の先生に、見えることを確認していただく。もちろん、私も現場に立ち会います。多い時は週に2〜3回手術に立ち会っていたものです。

現場でエビデンスを積み重ねることが
マーケティングにつながる。

使ってもらい、役に立つことが一番大切。

現在は営業の部署から異動してマーケティングの部署に所属しています。といっても担当しているのは同じ「LIGHTVISION」です。まだ世に出たばかりの製品なので、通常の営業活動には乗せにくく、マーケティング部が主導して売り込みをかけている状態です。部署が変わっても、やっていることはあまり変わらず、現場に出ることが多いですし、逆にいかに現場を知っているかが強みになると思っています。
乳がんに限らず応用範囲が広いので、様々な種類のがんの治療にも役立つ可能性があります。いまのところ保険が使えるのは乳がんだけなのですが、使ってもらった先生に「新しい治療の可能性を感じる」「患者さんのためにぜひ一台ほしい」と言ってもらえると本当にうれしいですね。そうやって惚れ込んで使ってもらい、エビデンスを積み重ねることがマーケティングにもつながっていきます。
医療現場のニーズは日々変化しています。今後は治療中心から予防中心になっていくでしょうし、そうなるべきだと思います。今私たちが携わっている治療用機器の市場は小さくなるかもしれません。そうなっても、技術を活かして人々の暮らしに役立つものを届けていきたい。そんな風に考えて日々仕事に取り組んでいます。

MY WORK LIFE

一日の流れ

  • 7:00
    • 起床
    • 手術立ち会いの日は、いつもより早めに起きて朝食や身支度をする。
  • 8:30
    • 手術室に到着
    • 装置は前日に持ち込み、準備を整えて手術開始を待つ。
  • 9:00
    • 手術立ち会い
    • 立ち会いの時間は手術に合わせるので、長時間に及ぶことも。
  • 17:00
    • 立ち会い終了
    • 手術が終わったら、機器の引き上げなど撤収作業。
  • 18:30
    • 帰宅
    • 立ち会いの日は手術室からの直行・直帰となることが多い。
  • 19:30
    • 夕食
    • 食事はしっかり摂って英気を養う。
  • 23:00
    • 就寝
    • あまり遅くない時間にベッドに入るようにしている。

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