航空機器・製品開発

航空機器事業部 技術部 制御システムグループ
理工学部 機械工学科卒業
高橋 賢治 / 2005年入社

  • 技術系
  • 国内
  • 男性

航空機ほど魅力的な機械はない。

本気で機械開発に携わりたい。

飛行機の寿命はおよそ20年です。その間、灼熱の砂漠から、低温低圧の高高度まで何万回も上昇・下降を繰り返し、激しい風圧を受けながら、フラップを正確に上げ下げして飛行を制御して目的地を目指すのです。機械には、自動車やロボット、建設機械や工作機械など実にさまざまな種類がありますが、その中でも、飛行機ほど正確さや過酷な環境でその力を試されるものはないでしょう。だからこそ、その開発には知恵や工夫が必要で、技術の結晶とされるのです。
幼い頃はミニ四駆に熱中していました。おもちゃでも機械は機械で、作り上げたり改造したりといった機械いじりの面白さに目覚め、惹かれるまま、大学で機械工学を学びました。専門は0.1ミリを切る小さな機械、マイクロエレクトロメカニカルシステムでしたが、やはり飛行機という最先端のステージで働いてみたくて、航空関係の就職先を考えるようになりました。調べてみると、航空機のメーカーとして知られる企業は、胴体を作っていたり、組み立てはしていても、私がやってみたかった機械装置を作っているわけではありませんでした。そこで、さらに調べていく中で、島津製作所と出会ったのです。正直、それまで、島津が航空装置を作っていることは知らなかったのですが、説明会で、フラップをコントロールする装置や、客室の気圧や気温を制御する装置を作っていると聞き、すぐにエントリー。縁があって、いまここで働いています。

試練を乗り越えて一皮むけた

入社3年目のときのことです。私の意識を大きく変える出来事がありました。入社以来ある先輩の下で仕事を手伝っていたんですが、その先輩がアメリカに駐在することになったのです。その頃、私が所属しているチームは、貨物室のドアを開閉する装置を開発していました。「一通り構想設計は終わっているから、あとは君に任せた」と先輩に言われ、私はその構想を図面にするところから引き継ぎました。初めて任された設計の仕事に張り切って図面を作成したまではよかったのですが、実際にその装置を製作する部署に見てもらったところ、「これどうやって削るの」「どうやって試験で測るの」とさんざんの答え。必死に勉強し直して、ようやくOKをもらい、部品が出来上がると、今度は試験です。アメリカ連邦航空局が定める規格をパスする数字を出さないといけないのですが、これがなかなかうまくいかず、生産技術の試験担当の人にアドバイスをもらいながら再設計を繰り返すことに。何ヶ月もかかり、どうにかパスできたときは、本当に肩の荷が下りた気分でした。

スペシャリスト集団を
まとめあげる力。

顔を合わせることに勝る特効薬はなし

このとき学んだのは、開発はチームワークが何より大事ということ。島津には、一つひとつの部品づくりに至るまで航空機製造のスペシャリストがいます。だれもがものづくりに徹底的にこだわっていて、その人たちの力なしでは何ひとつ作ることができません。どうやって力を貸してもらうか、どうやって全員の思いを一つにまとめるかの裁量が非常に重要で、ここだけは直接会って、丁寧に話すほかありません。入社して10数年が経ち、その間IT技術も随分進歩しましたが、やはり顔を合わせることに勝る特効薬はありません。私自身、現場の方々と話すのが何より好きで、暇を見つけては工場へ出向いています。
自分が携わった飛行機が飛んでいるのを見るのは、ちょっと誇らしい気分ですね。もっとも、出張で空港に行ったときなどは、ちゃんと動くか目を凝らしてみたり、異音がしないか始終気になってしまいます。職業病ですね(笑)。これから空の往来はますます増えて、世界はさらに狭くなるでしょう。国と国の垣根をもっと気軽に超えていける快適で安全な飛行機の設計開発に、携わっていきたいですね。
できれば受注から納入まで設計開発を最初から最後までやってみたいと思っていますが、こればっかりは巡り合わせもあって。その案件が来た時に、他のプロジェクトがちょうど終わっていることを期待するばかりです。大きなプロジェクトになりますから、一人でも多くの仲間が欲しい。そのためにも、現場には足繁く通わないといけませんね。

MY WORK LIFE

一日の流れ

  • 6:00
    • 起床
    • 自宅は本社から歩いて徒歩10分。奥さんと6歳、4歳の子供と4人家族。
  • 8:20
    • 出社
    • 開発中の製品の試験中。一晩中ストレスをかけ続けていた試験装置の様子をまず見に行く。
  • 10:00
    • デスクワーク
    • いったん試験データを取り出して、デスクへ持ち帰る。これからしばらくは、データを分析する日が続く。
  • 12:00
    • 昼食
    • 社員食堂へ。食堂は2つあり、今日は足を延ばして遠い方へ。
  • 13:00
    • 打ち合わせ
    • 食堂の帰り、生産技術部へ立ち寄る。ベテランの技術者と就航したばかりの新型機についてディスカッション。
  • 14:00
    • データ解析
    • 試験で取得したデータを専用ソフトにかけて解析。1万回を超える動作を繰り返してもまったく問題なく動くことが求められる厳しい試験。
  • 18:50
    • 終業
    • 解析が長引き、少し残業に。急いで机を片付け家に向かう。
  • 19:00
    • 帰宅
    • 家族そろって食事。子供と過ごす時間がなによりの癒し。
  • 22:00
    • 就寝
    • 仕事の基本は体力。睡眠はたっぷりとって明日に備える。

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