週刊科学の冒険
【vol.7】 空気の定量化
森の空気はおいしい。ほんとに?
森ガール、というのを探して森にやってきました。見当たりません。どうやら、森と言いつつ、街にしかいないようです。しかも、われながら話題が古いです。まあ、せっかく来たので、深呼吸して帰ることにします。スーハー。

森の空気はおいしい。よく言われることですが、口をめいっぱい開けてみても、甘くも辛くもない。味がないのに、「おいしい」「まずい」なんて変ですね。が、こう言い換えることならできるかもしれません。体にいいものが含まれている空気を、人は本能的に「おいしい」と感じるのだ、と。

それでは、森の空気に含まれている「体にいいもの」とはなんでしょう。たまに聞くのが「酸素」。うむ。なんとなく納得してしまいそうです。ところが実際には、都市と森林とで酸素量が大きくちがうというデータはありません。「フィトンチッド」という説もあります。フィトンチッドは植物が出す化学物質。殺菌力があり、森の香りの成分でもある。ストレス解消に効果があるとされていますが、それ以上のことについてはさまざまな意見や学説があり、まだまだ検証中みたいです。うーん。煮え切らない感じ。
とはいえ、人の多い都会に比べて、たとえば二酸化炭素の量が少ない、ということは言えます。二酸化炭素は、国の定めるビル管理法でも、きっちり管理基準が設けられている要注意物質。少ないほうが好ましい。つまり森には「体にいいものが多い」というより「悪いものが少ない」。「おいしい」というより「まずくない」。そんなふうに思っておくのが正解かも。もちろん、これはあくまで成分的な話。風のざわめきや、梢からの光や、そういうものを総合して、すなおに「おいしい」と認める。そんなふうに、空気の読める人間でありたいものです。それでは、懲りずに、今度は山ガールを探しに山にまいりますので、このへんで。
島津は、環境の審判員でもある。
山ガールもいませんでした。しかたないので、島津製作所について独り言をつぶやきながら下山することにします。 数年ほど前から、「PM2.5」というキーワードが報道などでさかんに取り上げられています。これは、空気中に浮遊する粒径2.5μm以下の粒子のこと。肺の奥まで入りやすく、健康への影響が大きいとされています。島津はガスクロマトグラフや蛍光X線分析装置など、PM2.5に分類されるさまざまな成分に対応した機器をラインナップ。大気汚染の防止にひと役買っています。また、自動車をはじめとする工業製品や、生産工場そのものに対する排出規制でも、その適合・不適合を判断する上で、島津製の機器が審判役をつとめています。 人間の活動は、基本的に空気を汚してしまうもの。発展を止めることなく、できるだけ空気をクリーンに。そのためには、正しく計り、正しく抑制すること。環境との共存という命題にこたえていく上でも、島津の存在はますます欠かせないものになっていくはずです。
発行: 株式会社島津製作所
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