島津評論 Vol.54[3](1997)
特集 物性評価・試験

特集論文

島津フローテスタ CFT-D 形とその応用

湖中泰徳1

島津評論 54〔3〕 189~199 (1997.10)

要旨

島津フローテスタ CFT-D 形は,合成樹脂などの高分子材料に広く使用されている定荷重細管押出し式レオメータの一種であり,溶融物が細管を通過する時の粘性抵抗を測定する。その構造は成形機の押出し部と類似し,その上,試験圧力が成形条件に近いことから実際の成形操業条件に近いデータが得られることを特長としている。

測定試料は,プラスチック材料のみでなく新素材の開発にともなって,ゴム,セラミックス,複合材料,トナー,食品などの粘性材料においても適用されている。

また,島津フローテスタ CFT-D 形には,Windows(R)95 ソフトウェアによる快適な操作,高度なデータ処理を行うことができるパソコン制御タイプと,LCDタッチパネルにより操作が容易でマン マシン インタフェースに優れているスタンドアロンタイプがある(Windowsは,米国 Microsoft Corp. の商標)。


1試験計測事業部技術部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。