非球面鏡軸外放物面鏡

OFF-AXIS PARABOLIC MIRRORS

軸外放物面鏡

軸外放物面鏡とは、平面波を球面波に、球面波を平面波に高精度に変換する鏡で、高分解能を必要とする分光器、天体観測光学機器には欠かせない非球面鏡です。球面鏡の場合、軸外しの一般の使用条件下では、球面収差や非点収差が存在し、分光器に於いては分解能低下の大きな原因になっています。軸外放物面鏡はこれらの収差を原理的には完全になくすことができ、焦点距離の短い小形分光器においても高分解能を実現できます。形状精度はλ/2 (λ=632.8nm)以内です。

特長

  1. 干渉法で精密検査を行ったマスター鏡から製作したレプリカ鏡で品質が安定
  2. 外形、焦点距離、軸外し角等は9種類の標準品から選択可能
  3. 軸外放物面鏡は分光器用だけでなく、各種干渉計、ビームコリメータ、ビームエキスパンダ、天体観測光学機器、スペクトラムアナライザ等にも使用可能

島津軸外放物面鏡に用いられている軸外放物面は、数学的には、Y=X2/4f(f:焦点距離)で表されるY軸を回転対称軸とした回転対称放物面の一部です