QPM型波長変換デバイス「PPMgSLT」の特長

”PPMgSLT” Crystal

広い透明領域

PPMgSLTデバイスの透明領域は270nm〜4500nmであり、特に短波長側の吸収端が一般的なQPMデバイスに比べて短いのが特徴です。Nd:YAGレーザ(波長1064nm)の3倍波である355nmレーザの波長変換デバイスとしても利用いただけます。

高い耐光性

PPMgSLTデバイスは、フォトリフラクティブ耐性が高く、GRIIRA耐性に優れたデバイスです。PPMgLNに比べても耐光性に優れており、高出力レーザ用の波長変換素子としてご使用いただけます。

均一な周期分極反転構造

均一でかつ高い波長変換特性を得るには、周期分極反転構造の均一性が重要になります。島津製作所のPPMgSLTは、優れた分極反転技術により、均一で理想的な周期分極反転構造を実現しています。作製した分極反転の様子を以下に示します。

この写真は、素子の断面をフッ硝酸でエッチングしたものであり、分極の向きにより白/黒のコントランスがついています。反転領域(白の部分)と非反転領域(黒の部分)のduty比が50%の場合に理論的には最大効率が得られます。島津製作所のPPMgSLTデバイスは、ほぼ理想に近い状態の分極反転構造が形成されています。

PPMgSLTデバイス
島津製作所のPPMgSLTデバイスの周期分極反転構造

均一な波長変換効率

島津製作所のPPMgSLTデバイスは、結晶内に均一な周期分極反転構造を形成することにより、広い開口範囲で均一な変換効率が得られます。そのため、基本波レーザのビームアライメントが容易であり、また大口径ビームのレーザでも均一な波長変換が可能です。SHGグリーンレーザ用のPPMgSLTデバイスの水平方向(X方向)および縦方向(Z方向)に基本波レーザ光(1064nm)を挿引し、SHG変換効率を測定したデータを以下に示します。

均一な周期分極反転構造を反映して、素子の開口部全体で均一なSHG変換効率が得られています。

  • X方向のSHG効率分布

    (a) X方向のSHG効率分布

  • Z方向のSHG効率の分布

    (b) Z方向のSHG効率の分布


SHG波長変換効率の均一性評価データ
(c)測定の方位
図2.SHG波長変換効率の均一性評価データ

高い熱伝導率

熱伝導率が8.7W/m・Kと高く、放熱性に優れています。

高い非線形特性

PPMgSLTデバイスはMgO:SLT結晶の持つ非線形定数の中で最も高いd33=16pm/Vを利用した波長変換が行えます。擬似位相整合としての実効的な非線形定数deffは約10pm/Vです。これは、LBO結晶に比べて10倍以上高い値であり、高効率な波長変換が可能です。
ページトップに戻る