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2016年

プレスリリース

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2016/12/27

多様な食品の残留農薬分析をガスクロマトグラフ質量分析計で高精度に実現する
食品中残留農薬データベース「Smart Pesticides Database Ver.2」発売

島津製作所は、四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計用の食品中残留農薬データベース「Smart Pesticides Database Ver.2」を発売しました。本製品は当社が昨年、米国子会社SHIMADZU SCIENTIFIC INSTRUMENTS, INC.(SSI)内に開設したイノベーションセンターと共同で開発しました。

本データベースには、国内外で使用されている農薬530成分の分析条件が登録されており、簡便に最適な一斉分析メソッドを作成することができます。さらに、農薬分析に最適な推奨の試薬、前処理キット、消耗品を用意しており、試料の前処理から分析まで多様な食品の残留農薬分析をトータルでサポートします。

Smart Pesticides Database Ver.2 Smart Pesticides Database Ver.2

【開発の背景】
食品の残留農薬分析市場では、生薬などの植物材料を利用した健康食品の利用が欧米を中心に拡大している事を背景に、測定対象が生鮮食品のみならず加工食品やサプリメントなどの健康食品にも広がりをみせており、これら食品の残留農薬分析法の開発が進んでいます。しかし、加工食品や健康食品は、一般的に生鮮食品に比べ多くの夾雑成分が含まれており、また乾燥などの処理により更に夾雑成分が濃縮された食品や健康食品では、試料の抽出・精製といった前処理、及び高精度な分析が難しいという問題があります。また、通常の生鮮食品においては、食品流通の国際化の拡大から生産国であるアジアや新興国で、高精度に、しかも簡単に残留農薬分析を実施したいというニーズが高まっています。

これらのニーズに対応するため、米国のSSIイノベーションセンターと協力することで、海外農薬にも対応し、夾雑成分の多い試料でも高精度に分析可能な「Smart Pesticides Database Ver.2」を開発しました。SSIでは、NACRW (North American Chemical Residue Workshop)や AOAC (Association of Analytical Communities)などの農薬分析に関連する学会との関係強化に取り組んでおり、これらの活動の中で植物材料を利用した健康食品の新規試験法の評価に協力していく計画です。試験法ではトリプル四重極型GC-MSの利用が指定されていますが、今回開発したデータベースが新規試験法の評価に貢献できると期待しています。さらに、トリプル四重極型GC-MSの情報に加えシングル四重極型GC-MSの情報も登録しており、残留農薬分析ニーズの高いアジアやその他新興国においても低コストで運用できます。

【本システムの特長】
1. GC-MS(/MS)による食品中残留農薬530成分の分析をサポート
本データベースには、国内外の農薬530成分の保持指標、MRM及びSIMイオン情報が登録されており、自動メソッド作成機能(Smart MRM/SIM機能)により、MRM及びSIMモードの多成分一成分に最適な測定プログラムを自動で作成することができます。また、データベースは、GC条件の変更や新規成分の追加などのカスタマイズが可能です。

2. 多様なニーズに対応した分析条件を提供
データベースには、多成分一斉分析や高速分析など複数の分析条件に対応しており、用途に応じたメソッドの選択が可能です。また、極性の異なる複数の分析カラムにも対応しているため、農薬のピークが夾雑成分の影響を受けた場合でも、極性の異なるカラムを使用することで、農薬のピークと夾雑成分のピークを分離することができます。さらに、一台のGC-MSに二本のカラムを同時搭載するシステム(Twin-Line MSシステム)と組み合わせることで、カラム交換の必要が無くなるので、夾雑成分の多い試料をより効率的に分析することができます。

3. 認証標準物質、前処理キット、消耗品を含めたトータルソリューション
データベースは推奨の認証標準物質、前処理キット、カラム、インサートライナーと組み合わせて使用することにより、精度の高い農薬分析を実現します。推奨の前処理キット、プロトコルは加工食品や健康食品のような夾雑成分の多い試料にも適応できるため、様々な種類の食品で使用することができます。


名   称 Smart Pesticides Database Ver.2
価   格 25万円(税別、データベースのみの価格)
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