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2025年4月23日 | プレスリリース シンガポールの科学技術研究庁と共同ラボを開所
感染症・がん・代謝性疾患への貢献を目指す

島津製作所は、シンガポールの科学技術研究庁(Agency for Science, Technology and Research、A*STAR)傘下の研究開発組織である Diagnostics Development Hub(DxD Hub)と共同で「Shimadzu – DxD Hub Diagnomics Centre」(SDDC)を3月6日に設立しました。

DxD Hubは、シンガポールの国際的なR&D拠点であるバイオポリスに立地しています。A*STARはオープンイノベーションを通じて、官民のパートナーとの協働および、経済と社会への貢献を目指しています。DxD Hubは、特に臨床用途の診断デバイス開発と、社会実装の推進に注力しています。

「Shimadzu – DxD Hub Diagnomics Centre」はDxD Hubに設置され、感染症、がん、代謝性疾患の3領域で共同研究を行います。感染症分野では、当社独自のAmpdirect技術を用いて様々な感染症のためのPCR試薬開発を行い、感染症の早期発見と迅速な対応を支援します。また、がん分野では、質量分析技術を用いて早期発見と個別化医療の実現を推進し、代謝性疾患では、疾患管理を支援するための診断精度の向上に重点を置きます。同ラボには島津製作所製のMALDI型質量分析計「MALDI-8030」、マイクロチップ電気泳動システム「MultiNA II MCE-301」、フーリエ変換赤外分光光度計「IR Xross」などが設置される予定です。

島津製作所のアジア統括子会社Shimadzu (Asia Pacific) Ltd. Pte(SAP)はこれまで同国において、Changi General Hospital (CGH)やSingapore General Hospital(SGH)などの国立医療機関と、ヘルスケア分野における共同研究に取り組んできました。島津グループは、今後も世界各地の様々な研究機関や医療機関とのパートナーシップに基づき、継続的に技術・製品を提供します。また、共同研究者とさらなる技術開発・製品開発を行い、世界に暮らす人々の生活の質(QOL)の向上に貢献していきます。