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島津製作所は、4月1日付で米国子会社のShimadzu Precision Instruments,Inc.（以下SPI社）を通じて、販売代理店であるCalifornia X-ray Imaging Services,Inc.（カリフォルニア州ベイカービル、以下CIS社）の全株式を取得して、同社をSPI社の子会社としました。CIS社は、SPI社の医用機器事業カンパニーであるShimadzu Medical Systems USA（以下SMS）の傘下となり、中期経営計画で医用機器事業の重要施策として掲げる「直接販売地域の拡大」を実現して、顧客との関係強化と収益性の向上を図ります。

CIS社は、同社の創業以来30年以上当社と取引関係があり、カリフォルニア州およびネバダ州の北部で主に当社製品を取り扱ってきた代理店です。地域に密着した顧客網を有しており、安定した収益を得ています。

画像診断機器の世界市場は3兆円規模といわれており、今後も成長が期待されます。国別で最も大きい米国市場は、当社の医用機器事業にとって重要な地域です。近年、米国では集約によって医療機関の規模が拡大しており、IDN^※などの大口顧客から複数の州にまたがる均一かつ高品質なサービス提供を求められています。また、医療技術の進歩により顧客ニーズが高度化しており、製品・サービスの提供には、顧客との密接な連携が必要です。

島津グループは、CIS社の買収により直販・直サービス地域を広げ、顧客から得たニーズを新たな製品・サービスに繋げるとともに、収益性の向上を図ります。また、ワシントン州などを管轄するSMS北西部支店とのシナジーにより、西海岸一帯でIDNなどに対応できる体制を構築します。当社グループは、これらの施策を進めて、2022年度に約760億円の医用機器事業の売上高を、2025年度には約820億円まで伸ばす計画です。

• ※ Integrated Delivery Networkの略。様々な規模の医療機関を米国内で広域に展開する統合医療サービスネットワークのこと。

CIS社の概要

左からCIS社創業者のGary Boudreaux氏とSPI社の坂本順二社長