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理科がどんどん好きになる!

小中学生を対象に、分析装置やX線装置、天秤などを実際に使った実験を体験する教室を実施しています。島津の社員やOBが装置の仕組みや原理を分かりやすく解説し、子どもたちが実際の装置を操作していつも見ているモノの中がどうなっているのかなどを目で見て実感。島津製作所は、子どもたちの「理科は楽しい」「理科が好き」を応援していきます。

島津ぶんせき体験スクール


難しい分光技術を子どもたちにも分かりやすく、親しみやすく解説。子どもだけでなく、熱心な保護者や一般の方も参加されました。

光の特性を利用した分析装置を、子どもたちが実際に操作する体験型のスクールを 定期開催しています。【1】(学び)光と色について 【2】(モノ作り)分光器製作 【3】(実験)氷みつ・お茶などの分析という3部構成です。

春・夏休みにこれまでに40回以上開催し、京都近郊の中学生450人以上の方に参加していただきました。

東京地区では、2010年11月19日~21日、お台場(日本科学未来館他2ヶ所)で開催された「サイエンスアゴラ2010」(主催:JST)に当社は「光の観察と分光分析」と題し、島津ぶんせき体験スクールを行いました。
このイベントは、さまざまな立場の人が集い、科学技術や科学技術行政について自由に意見交換する場を提供するもので、親子連れや学生、理科教育を学びたい現役教員など幅広い年代の来場者で賑わいました。2011年2月には島津東京支社で、参加対象年齢をひろげた小中学生向けの一般公募によるスクールも開催しました。

「参加した方からは「手作りの分光器で鮮やかな光スペクトルを見ることができて感動した」「普段は触ることができない機械を操作でき、よい経験となった。光に対する興味が深まった」など感想が寄せられました。

分光器で観察した試料を装置で実際に分析

紙製分光器を完成させ、いろいろな光や試料を観察

夏休みに開催した一般公募の体験スクールの様子

天びんでてこの原理を体験学習

「青少年のための科学の祭典」(京都市青少年科学センター 2010.11.6~7)と、京都市と京都商工会議所が主催する「おいけフェスタ2010」(2010.10.23~24)の子ども向け「サイエンス教室」に昨年も参加しました。天びんを利用し、てこの原理を応用して支点からの距離と力との関係を体験学習できる「天びんてこてこゲーム」や、てこの原理を学ぶ教材(島津理化製)、ミリグラム以下の重さを測ることができる精密天びんなどを展示しました。

毎回子どもたちに大人気の「天びんてこてこゲーム」(おいけフェスタ2010にて)

工房授業でモノづくりの大切さを学習

京都市教育委員会が推進する京都こどもモノづくり事業の一環として、「京都モノづくりの殿堂」への展示のほか、島津OBの島津シニアベンチャークラブが講師となり「モノづくりの工房」で体験授業を行っています。モノづくりの大切さを学べるよう、子どもたちが作った紙の棒の作り方の違いで強度が異なることを体験する「つよいもん競争」を実施しています。

工房のある「京都まなびの街 生き方探究館」にて

X線CT装置で身近なモノの中身を観察

京都大学総合博物館「科学技術Xの謎」展にあわせて開催された夏休み自由研究イベント「X線CTで○○の中身を見たい!」に、当社のマイクロフォーカスX線CTシステムinspeXio SMX-90CTを出展しました。この装置を使って身近にあるものの中身を撮影するとどのように見えるのかを体験するもので、幼稚園児から高校生までが、人形や梅干しなどX線を使って調べてみたいものを持ち寄りました。「科学技術Xの謎」展では、撮影協力をした古代エジプトの鳥ミイラの画像や90年以上前の当社の診断用X線装置「ニューオーロラ号」などが展示されました。(2010.8.19~22)


SMX-90CTを使って「せみ」を観察